「素晴らしい」祈りの幕が下りる時 テツさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい
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大変満足でございました。
過去映像シリーズも観ていたので、今回はどうかと思っていましたが、大満足!
始まりの殺人事件から、ちょっとずつ事件に繋がるパーツが揃っていくのだが、最後まで観ている者にも真相はなかなかたどり着けないような構成で見応えがある。
さらに、事件に関連する親子、そして加賀自身の親子関係も紐解かれ、どちらにも親子愛を感じさせる作品。
途中、様々な要素が絡む中で事件のことや人物関係など混乱しかけたが、最後にはほぼスッキリさせてくれるのも安心。
加賀と松宮コンビもドラマから長い付き合いなので観ていて落ち着く感じで素晴らしい!
事件の裏に隠された女性演出家の悲しき過去と父親との親子の絆は壮絶で観る者をグッと引き込ませる。
松嶋菜々子と小日向文世の名演がとても光っていた。
原作ファンからすれば改変された部分もあるのかもしれないが(原作未読)映画作品としてとても高い完成度と満足度だと思う。
最後のエンドロールには今までドラマで関係した場所やキャストも(オッ!と思う人も)いて完結篇としてファンにも嬉しいサプライズを用意してあるのも良い。
しいて言うなら、加賀が本格的に事件に絡むまでの演出(字の出し方など)への違和感や捜査の主任の違和感(あの方の演技になんだか違和感を覚えてしまって…気のせいでしょうか?それともただの好みかな?笑)
ただ、本編が進み、真相に向かっていくあたりでその辺はどうでも良くなったくらい素晴らしい作品だと思いました。
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