「もう一つ乗り切れない…」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一つ乗り切れない…
オリジナル世代ではありますが(正確には少し下)ソレを知る者としては、アー大筋はそんな感じでしたね〜、と思える例の終盤の流れ…。と言ってもソレはアウトラインだけで、骨肉の大部分が現代作ではありますが。
愛の戦士たち/純愛篇とサブタイ打ってる訳ですし当然ソレに則した内容ですが、実は今作シリーズそのものが個人的に見たい(期待してる)部分と、西﨑・羽原両氏が創り上げるソレとは当初から若干食い違いがあって、今回ももう一歩惜しい感じの出来上がりに感じました。でも実際昭和のオリジナルも多分こんなテイストではあった様な気はしてます…。
そもそも所詮作り話なのですから、何があってもどう展開しても自由だしそう云う物として理解スべきな訳ですが、でも観客は内容を理解する上で拠り所は自身の引き出しにならざるを得ず、その引き出しはリアルな日常生活から得られる経験・体験などから構成されているものですから、中盤以降の幾つかの突拍子もない奇妙な展開にはいささか戸惑ってしまうのは否めません。そこは何か触媒になる描写とかでもう少し何とかなりそうな気がするのですが…。
上記はその辺の細かい事はどーでもいい観客は問題なくスルーし内容を楽しめるのでしょうが、自分は毎度ソレが気になってしまう状態です。その結果、全体として大作り感が否めないと言う印象に。要するに色々大雑把で超展開な傾向にあるので、度々微妙な感覚を覚えてしまうのです。
とは言え、実際この作品はそう云う部分に力点がある訳ではない(であろう)作品だし、言うだけ野暮でその辺は素直に楽しむのが吉でしょう。作中にワリと大きな矛盾するセリフがあったのも気になってますが、もう1〜2回鑑賞する予定ですので、もっとシッカリ内容が理解できれば色々モヤッた部分が解決するやも??知れません。
それにお話はまだまだ前半でしかありませんので、もっと展開が進めば上記アレコレ引っ掛かってたモノが洗い流されていく事を期待し、〝ファースト〟作を懐かしみつつ楽しめたら良いかなと思っております。
難読駄文お読みいただきありがとうございます。
個人的にも、今回はいささか腑に落ちない箇所がチラホラあって、同じく“らしくない”雰囲気は感じておりました。