劇場公開日 2018年9月7日

「演技は素晴らしいがストーリーが…」累 かさね べねっとさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0演技は素晴らしいがストーリーが…

2020年5月10日
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芳根京子さんが最近好きで、今更ながらレンタルして観ました。主演女優二人をはじめとして、演者の質は大変高く、見ごたえのある演技でした。

しかしながら、薄っぺらなストーリーと安っぽい終わり方にはがっかりしました。累とニナが金切り声をあげて掴み合いのケンカをするシーンが何度も出てくるのも不快で…

限られた時間内に納めないといけないので、原作通りとはいかず、多少の脚色、端折りは仕方ないですが、「口紅で顔が入れ替わる」という設定だけ使って、根底にある、伝えたいことは全然伝わってこない展開でした。累が、顔も心も醜い悪役みたいになっていたのが一番違和感ありました。

みんなそれぞれの劣等感を持っていて、それを乗り越えられずにもがき苦しみ、交錯していく…みたいな人間の内面が描かれてないし、ただの演劇映画になってしまってたように感じます。

こめっと