「阿部進之介さんに乾杯!」栞 shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)
阿部進之介さんに乾杯!
整形外科のリハビリ室で待っている時、
患部に電気を当ててくれたり、
高齢の方の歩行訓練をされたりする
理学療法士の方を何気に見ていて、
正直、楽そうな仕事だなと思っていた
自分を呪いました(笑)
医師や看護師の方のように、
直接医療行為は出来ないけれど、
一番大切な これから を支える
大切なお仕事ということを知りました。
けれど その これから…という希望は、
人様々で。元気で明るく生きる事が、
統一された希望ではない事。
半身不随となったラガーマンが
自らの人生に幕を降ろすことが、
希望であったのではないかと。
こういう表現は妥当でないと思います。
すみません。
側から見れば、真逆かもしれない。
誰もが元気で前向きにだけではなく、
そうしたくても出来ない人に、
理学療法士としての希望とは結果的に
真逆であっても、患者さんやあるいは
ご家族が背負っている事に寄り添うことが
真髄なのではないかと感じました。
お医者さんより、患者さんの人生にも
深く携わる、大切な仕事だと痛感しました。
これからの生き方、家族や周りの人達との携わり、自分だったら、と深く考えさせられました。
俳優さん方の演技力だけで、細部まで
丁寧に描かれた秀作だと思います。
その中でも、阿部進之介さん!
いつも、その役にしか見えない
阿部さんが大好きです。
たくさんの方にご覧になって
いただきたい名作です。
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