劇場公開日 2017年12月16日

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「ジュークボックスがある書斎。」アランフエスの麗しき日々 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ジュークボックスがある書斎。

2018年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 文学的な実験作。それでもちゃんとしたペーター・ハントケという原作戯曲があるとのこと。男と女の会話劇には他人にとってはどうでもいいような内容が淡々と語られ、夏の午後の優しい風が効果音となって心地よい。

 最初は性的体験についてしつこく聞く男。この男は恥ずかしい話をして女をその気にさせるつもりなのか?などと思わせるが、次第にどうでもいいような話題に変化する。ある穏やかな一日の貴重な会話だったのだろうけど、作家にとっては男女に語らせるという単なる自己満足にすぎない。作家のつぶやきはドイツ語だったと思ったが、全編フランス語で語られる雰囲気はとても良かった。もしかして日本語で吹替えがあれば、心地よく没頭できたのかも・・・

kossy