「普遍的な乱痴気騒ぎ」オール・アイズ・オン・ミー とみしゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な乱痴気騒ぎ
ヒップホップ知識は全くないのですが、タマフル #utamaru リスナーとしては観るべき映画だろうと思い、劇場に足を運びました。
2Pacという名前はかろうじて知っているものの、彼がヒップホップの世界にどのような貢献を果たしたのか、どのような評価を受けているのかなど、詳しいことは全く分かりません。
なので、ひとりの若者が、過酷な状況の中でいかに生き、いかに成功を収め、いかに死んでいったのか…ということを、おそらくはある程度の事実とある程度のフィクションを交えた本作で鑑賞した、という感じです。
隣近所で殺人が起こるような殺伐としたコミュニティで生き残るには、誰も触れられない悪党になるか、経済的に成功を収めて移住するか、選択肢はきわめて限られているのかもしれません。
2Pacはラッパーとして成功を収めるわけですが、こういうサクセスストーリーではおなじみの「ホテルのスイートルームで乱痴気騒ぎ」というシーンが、やはり登場しました。
洋画では毎度お馴染みという感じで、「ああ、こういうことってセレブの世界では日常茶飯事なんだろうな…」と改めて思いました。
本業で成果を出しているからこそ、プライベートでは羽目を外しているんだろうし、それ自体は批判されるべきことではないのだろうけど、歴史は繰り返すわけですね。
作品の本質とは全く関係のない部分ではあるのですが、これが一番印象に残ったシーンでした。
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