「帝政ノスタルジーVS.国家社会主義」偽りの忠誠 ナチスが愛した女 あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
帝政ノスタルジーVS.国家社会主義
なんと!初っ端から愛しのリリィ様がドーン!これだけでお宝映像決定。
ヴィルヘルム2世がこの時代まで存命していたとは知らなかった。ヒムラーを代表とする冷酷非情なナチズムに対比して、帝政時代のプライドにすがりつつちょっと心優しいロマンチストとして描かれているが、ヴィクトリア女王の孫同士で起こしたお家騒動的大戦で何千万人も死に追いやったのだから、このオッサンもいい勝負である。まあでもこの人の晩年秘話としてただの悲劇に終わらせず、ちょっといい話にしたのは「ナチスよりはマシな時代」への敬意もあったのかな。
それにしても第二次大戦ものに何でもかんでも「ナチスが」とか入れるのやめて欲しいな。60年代のB級映画感が半端ない。
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