「.」スレンダー 長身の怪人 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。原題"Always Watching: A Marble Hornets Story"。邦題の通り、米発の都市伝説“スレンダー・マン”を扱うPOV。カメラ越しの映像でないと異変が確認出来無い為、撮り続けると云う設定で、映像を観る事で憑依し、○に×を合わせたマークが身体に刻まれる。“スレンダー・マン”が映像に現れる直前、画像や音声が乱れるのがお約束で、デジタル・ノイズが発生すると身構えるが、どれも拍子抜けする程、地味。グロ描写も殆ど無い。不気味で不可解ではあったが、退屈だった。40/100点。
・四件の事案が収録されており、メインとなるのは三件目のTVクルー三人組──枕営業を繰り返すレポーター女史“サラ・コヴィック”のA.ブレッケンリッジ、彼女をストーカーするカメラマン“マイロ・バーンズ”のC.マークエット、暴力で物を云うその上司“チャーリー・マクニール”のJ.マクドーマンと云う個性的な三人組に“マーティ”と云うラブラドール・レトリバー。
・無音で手書きっぽいフォントのいかにもと云ったエンドクレジット。クリーチャーを演じたD.ジョーンズは"Slenderman"では無なく、プレミア上映時での本作のタイトルだった"The Operator"とクレジットされている。
・『ファンタズム』シリーズ('79・'88・'93・'98・'16)で、“トールマン”を演じたA.スクリムが、精神病院の患者“パーシー”役で出演している。
・そもそもはJ.デラージとT.ワグナーの二人が、YouTube上に投稿した映像集で、“アレックス・クレイリー”と云う架空の映画学校の生徒が製作を断念した映画の断片と云う態の"Marble Hornets"シリ-ズ('09年6月20日から始まり、'14年5月31日に12歳の少女二人が“スレンダー・マン”に命令されたとして殺人未遂事件が実際に発生する迄、投稿は続けられた)。これを元に映画化したのが本作である。
・TVクルー達が立ち寄ったガソリン・スタンドに"Marble Hornets"シリーズの“アレックス・クレイリー”が行方不明者のポスターとして貼られている。
・鑑賞日:2018年1月6日(土)