リズと青い鳥のレビュー・感想・評価
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90分が短く感じた
TVアニメは1期のみ観ています。
ターゲット層がちょっとわかりにくいけど、ジャンルは百合で男性向けってことでいいんだろうか。
一般向けだとすると、一部ちょっとばかし過剰な描写があるように思います。(女目線です)
劇場では、わたし以外が男性のお客さんで、正直なところ、やや居心地はわるかったです。
主人公たちの思春期ならではの感情に、共感する部分もありましたが、やや置いてけぼり感はありました。
自分の感覚では、中学3年生くらいの設定だと、よりリアルだった感じがします。
見終わって真っ先に思ったのが、90分短い!夏祭りもプールも見たかった!でした。
原作読めよ!って感じなのでしょうか…
悪いことばかり書いてますが、美しい映画でした。
わたしもこんな感情を、自分にとって特別な友だちに対して抱いたことがあるなぁと振り返りました。
女子にはあるあるかもしれません。
暖かな別れへ向けて
吹奏楽部に所属する人見知りなみぞれと明るく朗らかな希美。みぞれに取って希美は全てだったが、進路を考える時期に差し掛かり…。
評判が良かったので鑑賞。スピンオフと知らずに観たが束縛と共依存、大切な人を思うが故の想いが嫌な登場人物ゼロで描かれる暖かい作品でした。
素晴らしい映像作品だが面白いとは言えない
シナリオ、作画、演技の全てが繊細に組み立てられた素晴らしい映像作品。これほどの繊細な感情表現に成功した映画というのはそうはないのではないか。
だが序盤からゆったりした展開で、ほぼ音楽室の中だけで物語が進んでいく舞台劇のような映画である。アニメらしく動きで楽しませるということもない(ただしアニメでしか出来ない演出はふんだんに用いられており、見る価値はある)。
感情表現の素晴らしさには息を呑みつつも、話の退屈さに耐えるのはかなり辛かった(笑)。こういう映画は批評家受けはするのだろうが面白いとは言えない。
音が印象的な映画でした
音が美しい映画でした。
日常の生活音ですら一つのメロディーのように折り重なり、やさしい青春劇に色を添える。
さわやかな一見と、その奥に秘められた情熱的な劣等や独占や友愛、大人になりかけの少女たちが織り成す物語は美しく切なくて可憐で、静かに凶暴。
吹奏楽が奏でる音楽と日常と心情を映す音が映像をあいまってとても情熱的で美しい映画でした。
独特の空気感に酔いしれる
みぞれと希み、2人の少女が織りなす儚く美しい瞬間が心に染みました。
タイトル名「リズと青い鳥」の意味合いも深く美しく、第三楽章の音色にも聴き惚れました。味のある独特の空気感に酔いしれる素晴らしい作品。
2018-111
TVシリーズとは毛色が違う
続編という体をとっていて、矛盾もないけれど話のテイストがだいぶ違う。あくまでこれは主役の2人にのみ焦点を当て、その心情を描写することに注力している。
流石の京都アニメーションだけあってきれいな画面作りは言わずもがな。
また、吹奏楽をテーマにしたからか、音にもこだわりが見える。靴音が心地よく感じるというのはなかなかないのではなかろうか。
90分かけてじっくり2人を描いたからか感情移入しやすい。
終盤で思わず涙ぐんでしまった。
アニメでしかできないこと アニメだからこそできること
小説にしかできないこと。
表現方法として文章というものは不完全であり、だからこそその隙間を僕らの脳が細密に補完することによって完全、或いはそれを超えるものとして表現が完成する。
この作品はそれとは真逆であり、構成や作画すなわちアニメーターによる演技(キャラクターの髪のゆらぎ、瞳の輝き、スカートの動き)、そして音楽を以って細密に詳細に表現することによって、キャラクターの文章にできない感情を美しく僕らに伝え上げる。
物語の構成とその表現方法もこれ以上にないほどピタリとはまっており、監督山田尚子さんと脚本吉田玲子さんのタッグ、そして京アニの真骨頂を見た。
心に響く作品です
TVシリーズに比べ、大人びた作画に変わっていましたが、こちらの方が話の内容に合っており良かったです。
個人的には、滝先生の登場シーンが少なかったのが残念でしたが、今回は仕方ないですね。
それはさて置き、みぞれのオーボエの演奏には、涙が出てしまいました。
鑑賞後数日はオーボエの音が頭から離れず、仕事中つい涙が出そうになりました。
それほど私の中に残る作品になりました。
もう一度観に行くべきか、BDを買うべきか・・う〜ん、悩みます。
描写の繊細さ!
以前のユーフォニアムシリーズのアニメも映画も原作も知らずに映画を観ました。余りに印象深かったので一週間後にもう一度鑑賞し、やはり素晴らしい作品だと思いました。最後に原作小説『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』を読みました。
ここの他の方のレビューを見ますと、この映画の良さを同じように感じ取った方がたくさんいらっしゃるようで、意外ではありますが、嬉しい。
「意外」と言ったのは . . . この映画のように、話が余り展開せず丁寧な心理描写に集中した映画は、往々にして「退屈だった」「眠くなった」という感想が多くなりがちなもの。丁寧な描写を褒め称える声が、こんなにレビュー欄に並ぶのは珍しいと思ったからです。
アニメには、実写映画とは違った難しさも有るでしょうが、実写版には出来ない自由度もたくさんあり、まだまだ表現の開発の余地が大いにあると改めて思わせてくれました。
以下の感想は、他の方々が上手に言って下さっていることが大部分です。
*描写の精密さに惹き込まれて退屈する暇がない。
*実写映画並みの細かい表情・仕草の描写 . . . いや、アニメならではの部分も大いにある。例えば、目だけであれだけ語らせるのは、実写だと難しいかも。
*演出の斬新さ(僕にとっては)。例えば、足の動き。後ろに回された腕と手のアップ。
*音楽と映像のリズム感の一致。吹奏楽の場面のことではなくて、普段の場面で、音楽のリズムと映像のリズムが心地よく合ってる。これはアニメならではか。音楽自体もいいですねぇ。
*音楽がないところの音が活きてる。足音とか。
*物や風景など人物以外へのフォーカスのあてかた。鳥が飛ぶ場面が長回しだったり . . . 人物以外の描写も、人物のこころの表現に寄与している。
*画面の美しさがすごい。
*原作でも男子生徒は出てこない方が良いと思いましたが、映画ではほぼ完全に女子校になっていて、さらに繊細になっています。みごと。
*例の、関係性の変化を象徴する演奏での音楽の表現が素晴らしい。
空気感を味わう映画
山田尚子監督がインタビューで語っていた様に、この映画は「少女たちの秘密のやりとりを、息を潜めてこっそり覗き見する」映画でした。
それっぽい言い方をするなら、山田尚子節炸裂といったところでしょうか。
登場人物は決して多くなく、またストーリーの展開もそれほどあるわけではありません。
ですが、その分全編にわたって詰め込まれた間がこちらの心に訴えてくる様で、気がついたら涙を流していました。
動きのひとつひとつ、音のひとつひとつ全てに意味があって、登場人物たちをリアルに感じさせてくれます。
特に気になったのが音に関する部分です。
高校の吹奏楽部が舞台ですが、BGMも控えめで無音のシーンも多く、無音もまた音なんだと強く感じました。
私が気に入ったシーンとしては、無音ではないですが、みぞれが水槽のフグを見つめるシーン。
水槽の空気ポンプの音だけが聞こえてくるところで、実際にそんな記憶があったかは定かではありませんが、私の学生時代を想起させる様な不思議な引力を持っていました。
アニメだからこそ、実写以上にリアルな描写ができるということを、まざまざと見せてくれました。
空気感を味わう90分、おススメです。
とても良かった
が、人を選びそうな作品ではあると思う。
1から10まで説明されないと分からないような人にはウケないだろうなと
僅かな動きから心象描写をしていて2人の位置関係ですら意味を持っていたりする、そういったとことんこだわったアニメーションやストーリーを汲み取れなければ凡作といった感想になるでしょうね
確かにこれを初見で見れないことはないけど、根底には今までのユーフォニアムのお話しがあって魅力を伝えきれるといったとこかな?
リズと青い鳥始まる前に2期まで視聴して心待ちにしてましたが…最高でした
言葉では表現できない90分間
この映画は観るというより聞くそんな感じの映画で音で魅せるそんな作品だと思います。
主人公の性格上なかなか声に出さないがそんな彼女の心のなかを音で表現していて集中を切らせないそんな引き込まれるような作品です。
見終わった後のなんと表現したらいいのかわからないが、いい物を見たなと感じる彼女たちの儚くも美しい青春の一部の話です。
☆☆☆★★ マイケル・アプテッドは以前に、007シリーズで監督をし...
☆☆☆★★
マイケル・アプテッドは以前に、007シリーズで監督をしており。言ってみれば、今回の作品はその女性版…と言えなくもない。
最近では『アトミック・ブロンド』や、『レッド・スパロー』等が有り、多少の既視感は否めないか?
そして、前者2作品を含め。どれもこれもその内容には、裏切り有り。どんでん返し有りで、二転三転四転…と果てしない。
前者2作品の主人公は、過去には一瞥もくれずに前に向かって突き進む強い女性像としてのキャラクターだったのに対して。この作品の主人公は、過去の出来事から自身の《責任》の呪縛に囚われており。それは一見すると、【人間的】には見えるものの。作品中に於いて、自身の為に死んで行った人を悲しむ様子が、今ひとつ薄い(様に伺われる)面が有り。その辺りが、主人公のキャラクター及び。作品としての弱さに繋がっている様な気がしてしまう。
交わされる視線。上履きの色で表現される上級生と下級生との関連性。
主人公2人の会話は、ハイソックスの色の違い。脚の組み方・上履きの脱ぎ方・目線の動かし方等の違いで(勿論喋り方も)性格を表し。
また画面背景のボカシ方・風にそよぐスカートの袖や髪の毛等…。
観終わった直後には気付かずにいたのですが、時が経つにつれジワジワと心に響いて来ています。
2018年4月26日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン4
語るに術なし
言語表現に頼らず、映像と音楽による表現に全振りしたような映画で
ダイレクトに痛覚を剥き出しにしたような感情の渦を流し込まれた感覚だった
よって、基本的にこの映画を言葉で評することに不可能性を感じる
言語化して語ろうとすればするほど本質から遠ざかる
とにかく一度見てくれと言う他にない
期待しすぎた
絵はとても綺麗だったけど、ストーリーは別にって感じ。話に面白味がない上に、盛り上がりもなし。ただただ退屈。
同じ京アニの聲の形も劇場で観たけどあまり好きになれなかったし、自分京アニの作品と相性合わないのかなと思ってしまった。
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