ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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クライムアクションではない
冒頭からの第1犯罪はカーアクションと音楽との同期も完璧で、痛快なオープニング。しかし第2犯罪以降どんどん犯行の手口が荒くなっていく。ベイビー(アンセル・エルゴート)以外の犯人も粗野で悪意に満ち溢れ、ひとカケラの共感も持てない。さらに首謀者ドク(ケビン・スペイシー)の冷徹な判断もどこか甘い。終いには悪役らしからぬ最期を遂げる。
とても痛快アクションモノとして楽しめる作品ではない。それでもベイビーとデボラ(リリー・ジェームズ)の関係性から救いのあるエンディングを迎えるところは意外性あって面白かった。
オーバードライブな青春クライムムービー!
主役の俳優が華が無いよね、ってのが第一印象。
有名な俳優さんなの?
でもそんな印象を吹き飛ばす程の、疾走感と爽快感。
内容は犯罪映画なんですけどね。
原色を効果的に使った、初々しくもラブリーな
コインランドリーのシーンはまさに青春。
どんな事情があろうとも、犯罪者のまま逃避行せずに、キチンと罪を償ってるのが良いですね。
5年も待っててくれてる彼女に感謝。
ええ娘さんやー!
ケビンスペイシーが割と良い人だったのが意外。
拾いモノの青春クライムムービーでした!
知らんけど!
リリー・ジェームズ可愛すぎ!
主人公とウェイトレスの彼女(リリー・ジェームズ)の二人は性格良さそうで好感が持て、この映画を観ている人に親近感を感じさせてくれる。全体的にいい雰囲気な映画のはずなのに、それをぶち壊しているのが、殺される人間が多すぎるということ。主人公の性格から言って殺しは望まなかったはず。一度は殺しを妨害したので安心したが、その後の展開では、結局多くの人間が殺されてしまった。殺しがなければ、もっといい映画になったと思うので非常に残念だ。
それにしてもリリー・ジェームズは可愛すぎる。彼女の出演作の中では、いちばん可愛いのではないだろうか。
なんか見たことあるような気がする
なんだろう、スカッとはしないよね。
幼い頃にやむにやまれずやった犯罪から
抜け出せず悪化の一途を辿った結果とはいえ
凶悪犯罪に加担しているわけで、ものすごい犠牲者が出ている。
ベイビーは凶悪犯2人だけだけど、それでも人であるわけで
スカッとはしないよね。とは言えベイビーが悪いやつではない事は
わかるので実刑後デボラが迎えに来てくれたのは救いだけど。
これはこの映画に限らないけど、
出会って直ぐに相手をあんなに信用しちゃうのって
どうなんだろう?といつもハリウッド映画には疑問を持つのだけど
アメリカ人ってみんなそうなのか?
普通だったら危険過ぎて近寄らせないよねー。
考えないでも見れる映画なのでその辺は置いておいて
ベイビーのドラテクの爽快感やデボラとの微妙な恋愛と
アクションは中々見物で良かった。
結局全員悪いやつだからあんな結末でいいのかな。
タイトルなし(ネタバレ)
冒頭のカーチェイスの爽快感が最高。
けどそれ以降はあんまり見せ場がなかったのが少し残念。
ダイナーのウェイトレスと恋に落ちるとか組織を抜けようと思ったらやっぱり抜けられなかったとかよくあるお決まりの展開だらけなんだけどこの映画に関してはそういうベタな感じがすごく良い。
最後逃げ切って終わりじゃなくてちゃんと罪を精算してからのハッピーエンドだったのも良かった。
Easy Like Sunday Morning
極上の音楽映画との評判を受け、音楽映画好きとしてスルーできず鑑賞。音楽とカーアクションがシンクロすることでこれほどにもスリリングになるのかと感動しました。
アクションには元々興味がない自分も、本作品はバッチリ楽しめました。
特にオープニングのジョンスペと、それに続くハーレムシャッフルの長回しはズバ抜けて凄い!ギアとかドリフトとかまできちっとシンクロされると、非常にアガります。
ダムドのニート・ニート・ニートをバックに襲撃するパートもなかなか熱かったです。(ギャングのひとりにレッチリのフリーが登場していてびっくり)
クールダウン気味に随所随所で使われる古くてメロウなR&Bもとても美しかった。
しかし、後半はテンションが下がってしまった。クライムサスペンスがメインとなり、シンクロによるテンションも落ちてしまったように思います。クライムシーンと音楽のシンクロはカーアクションよりも相性が悪いのかも。
クライマックスに用意されていたブライトン・ロックもシンクロ率が下がり、普通のバトルって感じで拍子抜けです。OPのベルボトムに比べるとかなり弱い。
とはいえ、逃避行から警察に投降する終盤の流れは秀逸だと思います。勢いに任せず、現実に足を下ろしていくようなベイビーの選択はなかなかグッときました。
逃避行の最中にかかる、ベイビーの母親が歌うEasy は個人的に本作品のベストトラック。ベイビー改めマイルスがムショから出るシーンは、柔らかい光とデボラの微笑みが、まさに困難を乗り越えた心の平穏を歌い上げたEasy の歌詞、Easy Like Sunday Morning だな、という印象を受けました。
アクション・音楽もさることながら、なによりキャラ造形がグレートですね。
まず、ベイビーがイノセントでチャーミング。里親に優しく接し続けるシーンがたくさん描かれているため、ベイビーの人柄が伝わります。
だからか、デボラとのロマンスやボスの心変わりについては、唐突さは否めないけど妙に腑に落ちるんですよね。根が優しく純粋なベイビーならばアリかな、と。
ベイビーという名前も、彼はトラウマに囚われて成長できなかったため、未だ純粋で幼いことを示唆しているのかもしれない。幼子には手を貸しますからね。
あと、登場する女性陣が総じてイケてますね。デボラはキュートな上に根性あるし。ベイビーと行動を共にするとか、気合入っていて魅力的です。ベイビーとコインランドリーで一緒にiPodを聴くシーンは、とても切なくて美しかった。
ダーリンもクールだけど情に厚く、しかもエロくて最高でした。あんな恋人が殺されたら、そりゃバディはキレますよ。
難点は、歌詞の対訳がひとつも出てこないことです。歌詞と場面のシンクロシーンもあっただろうし残念です。著作権がネックなのかもしれない。
重要だと判断した曲だけでも良いので、対訳があるとより深く味わえたと思います。
二転三転
予想外の展開でおもしろかった。
ちょっと暴れ過ぎ感は否めませんが💦
『ジョナサン』で好演してたアンセル・エルゴート、独特な表情が良いです(*^^*)
ケビン・スペイシー、謎多い役でしたね。
最後は良かったです👍
こんなにカーアクション満載とは思わずでしたが、走り屋さんに同乗した気分になりました。
最初がピークに見えた
なかなか良い評判を聞いていた今作
ドルビーシネマ版が公開していたのでこの機会にと観賞
音楽がテーマにある今作にはぴったりの
視聴環境に感じました
感想は
冒頭のインプレッサ逃走シーンは圧倒されました
そこはホント素晴らしかったんですけど…
そこがピークだったような気がします
犯罪にまつわるシーンの動機や
きっかけや生い立ちなどはそんなに
掘り下げる気も無く多少の伏線程度なのは
すぐわかりましたが
出てくるキャラクターもそう掘り下げない
感じがしてあんまり興味を持てなかった
ならカーチェイスシーンにもっと振って欲しかった
軽快なBGMに乗って車を飛ばすシーンかと思いきや
ガンガンぶつけるし車種も地味だし
冒頭に比べると爽快感が落ちていった感じ
トラックチョイスも好みが分かれるかな?
もっとフランツ・フェルディナンド的なノリの曲でも…
ストーリーの着地もなんか作り手が迷った挙げ句
こうなったみたいな印象
これなら60セカンズのほうが好きかな
冒頭の6分YouTubeにあがってますが
それで良いと思います
ミュージカルなカーアクション
新しくできたTジョイ横浜のドルビーシネマを堪能したく初鑑賞。
期待してたより非常に面白く且つドルビーサウンドとマッチして興奮を与えてくれる作品だったように思える。
カーアクションに重きを置くと少し物足りなさはあるが、作品内で流れる何十曲の音楽とカーアクション、銃撃戦を合わせながら楽しめる他のアクション映画とは差別化した楽しみ方ができるオリジナリティーに溢れた作品ではないか。
ストーリーはありきたりで突っ込みたくなるシーンも多々あるが、ベイビーとデボラの恋愛描写がそこをマイルドにしてくれる見易さはある。
作品内容とは少しそれるがこの頃のリリー・ジェームズって物凄くキュートで見てるだけで惚れ惚れする。
ドルビーシネマとマッチした作品で非常に楽しませてもらった。
主人公が天才である、切ない理由。
・なぜ主人公は天才的なドライバーなのかという理由が切ない。
・両親の事故死で生きていくために、車上荒らしで生計たててたところ、ヤクザの車を荒らしちゃって、弱みにつけこまれて徹底的に利用されまくる。
・利用されまくってるうちに、天才的なドライビングスキルが身についた。
・この不幸出発のシナリオ設定が、マーベル風味
・里親おじさんの「グッドラック」が泣ける。
・ベイビーと名乗る理由も切ない
・母がベイビーと呼んでくれていたから
・母がくれた初期型ipod
(ipodの丸いとこってあんな綺麗にバコーンって取れるんだなあ)
・世の音楽は、「ベイビー」という歌詞がついたものが多いから、そういう音楽を聴くたびに母に呼びかけられた感覚を呼び起こしている
・音楽を聴くのは耳鳴りから逃れるためってのもあるけど、逃げ場のない現実から逃避するためでもあるし、母の存在を感じるためでもあるっていうのが切ない
・いつまで経っても初期型の形式のipodを使ってるのが粋。
(メルカリとかで中古のやつ買ってんだろうなあ)
・こういう切なくて粋な要素がふんだんに盛り込まれてるから、ただ単にカーアクションがすごいっていうだけにとどまらない魅力がある。
・諸悪の根源でもあるヤクザと主人公との父子的な不思議な絆も切なさがある。
(ヤクザの死に方がバチコーン行き過ぎてたのには笑っちゃったけど)
・ヤクザの、子供に悪事を習得させるスキル高すぎだけど
・映像と音楽とのシンクロは、事前にどの楽曲を使うのか決めてないと難しいから、かなり緻密に組み上げられてるし、音楽愛が溢れてる
・カードライブと音楽っていう、誰もが体験したことがある普遍的な要素からよくここまで膨らませられたもんだ!
映像と音楽が見事に融合した世界。冒頭から引きこまれました。
劇場公開時に見逃してしまった作品です。
ネット配信で観られるようになっていたので鑑賞。
予想していたのとは違いましたが、心に残る作品でした。
車の運転と音楽。
それが調和してリズミカルに躍動。 うん。良い感じです。
一方、ストーリー。
こちらの考える通りには進まない というか
進展予想が微妙にずれる というか
ハッピーエンドで終わって欲しいけれど
バッドエンドなのかもしれない
そんなモヤモヤを感じつつも
最後まで画面から目が離せませんでした。
エンディングにも納得感がありました。
ベイビーが、災難から逃れられるように助けた人達が
裁判では弁護してくれてました。 良かったね
終わってみれば、あっと言う間の2時間でした。
で
リリー・ジェームズ ♪
今作では大人しいヒロインか と思っていたら
最後の場面では
ベイビーとのコンボ技でラスボス撃破。 おお
彼女にはアクティブな方が似合っている気がします。
※ エリザベスだったら一撃で粉砕しただろうに などと
別の映画のことがアタマをよぎったり
( ↑ 「高慢と偏見とゾンビ」 四姉妹の次女 戦うヒロイン)
余談です
音楽無しの運転
ラジオの電波も届かない山の中
夜間ひとりで運転中
カセットテープが絡まって音楽再生できなくなったことが…
暗闇と静寂が
あんなに怖く感じたことはありませんでした ホント
30年以上前のお話です 遠い目
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
音楽と人生!
ドクが好きだよ!!!!ラストグッときたあとの死体蹴り(文字通り)が激しい…悪いことは出来ねえなあ〜それでもあなたベイビーは可愛かったんでしょ?ちょっと支配欲求の強い父親的な…たまんねぇな〜!好き!!
music
BGMとのシンクロ率が高く見てて気持ちがいい。英語に堪能だったり、音楽に造詣が深い人とかが見ると予想以上に楽しいんじゃなかろうか。
ただ、そのどちらでも無い俺が見ると…ん、まぁ楽しいか、止まり。
カーチェイスは超絶カッコいい。本人が走らせてんのかと思うような処理もしてあってテンションが途切れる事もない。
恋愛に絡むストーリーも悪くない。
なのだが…全体的には寄せ集め感が強くあり、音楽とのシンクロを接着剤にして構成されたようにも見えた。
とにかく最高だった
・設定と映像と演出と非の打ちどころがない映画で最高だった。終始、音楽とカーアクション、銃撃、犯罪と主人公の繊細さとがとても良かった。
・カーアクションのシーンが凄く良かった。
・主人公が多分、遊び半分で犯した車泥棒が原因で借金を背負って嫌々やっているが故にまきこまれてしまうというのと、事故によって耳鳴りが止まらず終始音楽を聴いているっていうのも秀逸。何となく録音して音楽を作っているっていう変わった趣味もただ集めているだけじゃないセンスに驚いた。
・ウェイトレスのデボラがとても魅力的で良かった。妹はメアリーで曲がいっぱいとかセリフもすごいなぁと思った。見覚えあるなぁと思ったらイエスタディにも出てたリリー・ジェームズだった。イエスタディを観たときにも魅力的だなあと思ったけどこちらも負けず劣らず魅力的でとても良かった。さりげに二人とも影のある境遇で幸せになってほしいと思った。
・クライマックスのシーンがとにかく最高だった。バッツが一番厄介なのかと思ったら早急に死んでそうきたかと驚いてたら次々車を盗んで逃亡しているシーンもBGMともに良くて凄く良かった。
・元株屋の男がラスボスとしての戦いのシーンも最高だった。とくにブライアン・ロックの所は元株屋のBGMだけど伏線もあってうおおっと思った。立体駐車場でのバトルで一番熱い戦いだった。
・大切なものを取りに行くと母親の歌声の入ったカセットテープを取りに行くというのが良かった。
・最後に警察に捕まって、裁判でベイビーは人間として信用できるといった証言をしているシーンは目頭が熱くなった。最後にマイルズと本名が出てきてベイビーじゃなくなったという意味だったのだろう。とにかく最高だった。
とにもかくにも車
カーアクションすぎました。ほんとに。
車のPR映像だとしたらかっこよすぎるほどに。
そして音楽。ずっと鳴ってたような気分。
浸れたし、エモかった。
ストーリーはなんだろう。
難しい。ストーリーだけで見るなら平凡。
ただそれぞれ人物の個性が強い。
主人公はとても純粋でイイ人。
婦人から車を盗んでもバックは返す。そして謝る。
ずっとイヤホンしてるから最初は謎が多い。
原因は耳鳴り。音楽で消える。
運転がめちゃくちゃ上手い。かっこよすぎる。
でも結局デボラは不幸にしかなってなくないか?
彼を愛した上でなら分からないけど、あの短期間でそこまで入れ込めるかな?とも思ったけどそこは恋は雷なのでね。彼女はもう彼なしで生きられないと思ったとしましょう。ただ最後までついてくのは分かる。マイルズは本当にそのくらい良い人。
あとボスも何で最後裏切ったマイルズを庇った?仕事柄そこまで同情とか信頼とかクソくらえじゃないの?とも思ったけどここもマイルズの人柄かな?
名シーンといえるものはいくつも生まれます。
特に最後の警察に捕まる直前。
住む世界が違うとデボラに告げ、車のキーを川へ弾く時なんかは美しすぎた。
このようにストーリーよりもエモさに注目して欲しいロックな映画って感じです。
新しいティストの逃し屋登場
カーチェイスが売りの映画や逃し屋の映画は多いが一見弱々しい若者が主人公というギャップが面白い。エドガー・ライト監督は定番のパブやお友達ものから離れても音楽好きは相変わらず、むしろパワーアップした。企画は20才の頃から温めていたようで車好きでもあるのだろう、いきなりスバルWRXが出てくるのにも驚いた。カーアクションはリュック・ベンソンも顔負けの迫力なのだがベイビー(アンセル・エルゴート)はジェイソン・ステイサムほどの精悍さはないので頭が混乱する。ベイビーは幼くして両親を同乗する車の事故で亡くしているのだから車嫌いになっても不思議ではないし耳の病なら平衡神経にも影響が出そう、ハンデがあるのに無類の運転上手、天才で済ませずに生い立ちは練って欲しかった。監督は純粋なアクションものと言うより音楽好きな二人の青春ラブストーリーに寄せたかったのだろう。
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