劇場公開日 2018年12月1日

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「【”青い空の中、優雅に滑空する赤いパラグライダーと、天文台。そして一夏の哀しい体験。”年齢差のある二人の女性の一夏の共依存関係を描いた作品。】」真っ赤な星 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”青い空の中、優雅に滑空する赤いパラグライダーと、天文台。そして一夏の哀しい体験。”年齢差のある二人の女性の一夏の共依存関係を描いた作品。】

2023年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■片田舎の病院に入院した14歳の陽。
 彼女は優しく接してくれた看護師の弥生(桜井ユキ)に、特別な感情を抱き始めていた。
 だが退院の日、弥生が突然看護師を辞めたことを知る。
 1年後、陽は弥生と再会するが、彼女に過去の優しい面影はなく、体を売って生活をしていた。

◆感想

・桜井ユキさんは、「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」を見て初めて知った女優さんである。当時、邦画であそこまでの濡れ場を演じる女優さんは少なく、驚いたモノである。

・今作を支えているのは、矢張り元看護師の弥生を演じた桜井ユキさんであると思う。
時折見せる優しい顔、陽の愚かしき母と紐男に線路脇で”こいつがあの子に何をしたか知ってんのかよ!”と鬼の形相で詰め寄る姿。

・不倫相手のパラグライダーの教官(毎熊克哉)のハッキリしない態度に苛つく弥生と、彼女を慕う居場所の無い陽。

<今作は、歳の差はあれど辛い日々を過ごす二人の女性が、徐々に惹かれ合い共依存の関係になって行く様を、鮮烈なタッチで描いた作品である。>

NOBU