「名作三本分に値する一本」女は二度決断する shironさんの映画レビュー(感想・評価)
名作三本分に値する一本
三大映画祭に愛されるのも納得。
それぞれの章で骨太なテーマが語られる。
第1章:カンヌ好みの家族劇
愛する旦那は義母の息子であり、愛する息子は孫でもある。
第2章:ベルリン好みの社会派法廷劇
正義とは?被害者のストレスを描くと共にスリリングな駆け引きも堪能。
第3章:ベネチア好みの人間劇
罪と罰と、それに対する贖罪。
《ここからはネタバレの可能性アリ》
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ラストの衝撃で語られがちだとは思いますが、単なる復讐劇では無いことを断言しておきたいです。
決して全てを失って自暴自棄になっていたのではなく、彼女の時間は確実に動き出していた。(鳥、風、生理)
フラットな判断能力を取り戻してからの冷静な決断だったがゆえ、人間が人間を裁く時の責任を取ったのだと思う。
ストイックなサムライだ。
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