「眩しい一夏の逃避行」キングス・オブ・サマー KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
眩しい一夏の逃避行
15歳男子達による、ウザい親からのなかなかぶっ飛んだ逃避行。
もう笑えて笑えて、あまりにも楽しかった。
ヤンチャな単純ボーイのジョー、ガタイの良い箱入り息子のパトリック、変人ナイスキャラのビアジオ、モテ女ケリー、それぞれの家族
みんな一人一人キャラが立ってて分かりやすかったし、繰り広げられる掛け合いがいちいち面白い。
冒頭の3人による廃管太鼓と奇妙なダンスでもう心掴まれる。
森の奥に家を建てて、狩りと採取で生き抜こう!これで俺たち大人だね!なんてもう本当、ハッピー野郎だな〜なんて思いつつ
家なんてそんな簡単に建てらんねーよ!なんてツッコミもほどほどに、あまりにも清々しく眩しい彼らのヤンチャぶりに心踊り惹き込まれてしまう。
ありがちな失恋と親友との喧嘩もハラハラしつつ面白く観られた。
シリアスな展開も笑える要素がたくさんあってしんみりしないでいられるのが安心感あった。
わざと無精髭を生やして大人ぶるジョーがなんだか可愛い。
ニック・ロビンソンの甘く幼めの顔立ちに全然似合ってないのがまた良い笑
街の親と森の子供を対照的に映す演出や、美しい森の映像、音楽と共に軽いノリでテンポ良く進むストーリーが楽しかった。
友達も家族も好きな人も抱きしめたくなる映画だった。
コメントする