「女はやっぱり。。。」The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
女はやっぱり。。。
クリント・イーストウッド主演の「白い肌の異常な夜」(ドン・シーゲル監督)と同じ原作の再映画化。
ドン・シーゲルが手がけた作品をソフィア・コッポラが撮るというのは、もはや事件といってもいい。
ソフィア・コッポラも撮るごとに作風が変化する幅広い映画作家である。「マリー・アントワネット」を撮ったときも驚いた。
南北戦争の渦中に取り残されたような学校。教師、生徒あわせて7人が暮らしている。そこに北軍のマクバーニー伍長(コリン・ファレル)がケガをした状態で発見され保護される。
マクバーニーの真意がまったくわからないまま、物語は進行していく。
コリン・ファレルには怪しい、妖しいオーラがつきまとっていて、それが実に効果的である。
それに対抗するように、ニコール・キッドマンがある決断を下すシーンは鬼気迫るものがあった。
暗めの画面に学校の面々の白い衣装が映える画面設計には、やはり、ソフィア・コッポラの非凡さがみてとれる。
これでジャンル・ムービーもOKになったからには、次は何を見せてくれるか楽しみである。
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