「ソフィア・コッポラの作家性が如実に表れた一本」The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
ソフィア・コッポラの作家性が如実に表れた一本
『白い肌の異常な夜』のリメイクというより、原作小説の二度目の映画化と言った方が適切。
『白い肌』のクリント・イーストウッドが男らしさや逞しさで女性達を手玉に取ろうとするのに対し、本作のコリン・ファレルはセクシーさで女性達を惑わそうとする。
そして女性達の中でも重要なキャラとなる女性を、ソフィア・コッポラ監督作の常連で半ば分身的存在のキルスティン・ダンストに演じさせているのもポイント。
ファザコン的ニュアンスも含んでいるあたりもコッポラらしい。
原作が別にあるのに、彼女の前作『ブリングリング』の焼き直しにもなっているという…本当に作家性って出るものだなと感心。
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