「自分には合わなかった」家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 川柳児さんの映画レビュー(感想・評価)
自分には合わなかった
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最近公開になった映画「私はいったい何と戦っているのか?」が、自分にとってかなり面白かったので、同じ主演、監督そして脚本のこの作品を借りて観ようと決めた。
しかし、観てみたけど、ん~。「私は~」の方が全然いいなぁ~。
おそらく「私は~」の方は「ダメおやじ」だって事が前面に出されているで、内容が分かりやすい。
一方で今作は、「妻の行動の答えの理解」を全面的に観客に任せてしまってるので、理解しにくい。
それから、自分としては榮倉奈々はミスキャストだと思う。
彼女のような明るく活発なイメージ、かつ背の高い女優よりも、性格的にもっと控えめで、夫(安田顕)よりも背が低い事がはっきりとわかる女優の方が、死んだふりをする妻としてはギャップがあって面白かったと思う。(逆に、「私は~」の妻役の小池栄子はぴったしハマっていた)
ストーリーそのものは、時に「あ、『白い巨塔の大河内先生』が、クリーニング屋で服を白くしてる!」みたいな驚きはあったものの。全体的にはだらだらと流れる感じ。
同僚夫婦の離婚話でちょっと展開があったか、とは思うが、見方が一気に変わったのは、妻の父親が倒れてから(ほぼエンディングですが)。
こっから一気に涙腺にグッとくる話になって来る。
でも、やっぱり最後まで理解しにくいし、「笑える面白さ」で言うと、圧倒的に「私は~」の勝ち。
どちらも観たことない人には、「私は~」を推す。こっちの「妻が~」は、テレビ放送があったとしても、観ないなぁ~。
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