散り椿のレビュー・感想・評価
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退屈
退屈。
画面にはセリフでしゃべった内容以外の情報が皆無であり「配ったプリントを板書しただけの黒板」くらい退屈。プリント読んだら済むからちゃっちゃと済ませろや。
高いカメラで撮影するのが楽しいだけで、どう見せるかまで気がまわってない。というかカメラの狭い技術オタクが講演用に撮った素材映像みたいなもんなので、わざわざ映画として観る必要なし。
なんか背景の山並みも建築物も、生活感がゼロで「なんかその辺の観光地で撮った」ぽさがあるんだよなあ。安い。
根本的に監督にディレクション能力がない。特に音まわり。
池松壮亮の最低なボカロみたいな棒セリフとベテラン陣の時代劇喋りが混ざって世界観ぐちゃぐちゃなのを整理できてない。
アホのひとつ覚えみたいに「散り椿のテーマ」一曲だけを全シーンにぶっこむセンスのなさ。あれギャグか?
というか、セリフまわりがとにかくダサい。説明セリフしか書けんのか。
殺陣の運足を雨でみえなくするくらいの能無しなので、時代劇としても観る必要はないです。
愛する女のためにとはいえ、切ない
不正を訴えたが聞き入れられず、妻と藩を離れ京都で暮らしている新兵衛(岡田准一)
今でも彼を刺客が襲うシーンが最初の場面で描かれ
岡田の立ち回りは健在でかっこ良かった
采女(西島秀俊)を守って欲しいと新兵衛の妻・篠は息を引き取る
篠はかつて采女の許嫁であったが家の反対に会い
新兵衛と結婚したと言ういきさつがある
妻の願いを聞き入れるため 再び新兵衛は去った藩に
再び戻ることにことになる
これは純愛時代劇だと思った
今で言う元彼を守って欲しいなど 新兵衛の気持ちは
どんな思いであったろうか
新兵衛が戻ってくるとあって 藩内はざわめき始める
はたして不正は そして現在藩内をたてなおそうとしている
采女を新兵衛を守ることができるのか
美しい時代劇を作りたかったと木村監督は言っていた
全編絵がとても美しかった
雪のシーンもほんと綺麗だった
「彼を守ってほしい」妻・篠の台詞が
ラストシーンに思い出されて切ないかった
美しい
黄門様の出てこない水戸黄門
岡田准一は良かった
ゆっくりした時の流れ
酷い
ダメだと思った点
・メインとなる人物の説明不足
いきなり妻が病で夫に頼みごとをする。せめて自分らが誰なんか説明入れろよと。
(馴れ初めとかそういうのがまったくない、そういう話をするならまずそこまでに至ったところを先に流さないと
そもそも誰やこの人らとしか思えんし。結婚前、四天王の若かりし頃が中盤で流れるが結婚までの経緯が映像に出ていないし説明もない
せめて夫を選んだ理由くらいは流せよ
・雨降らせるのは良いが降らせすぎて見ずらい
・不自然なほど雨の中雷が連続して起きている(あれするなら雨弱めろ
・雪も雨と同じで降らせすぎて役者が見えにくい(降らせれば良いってもんじゃねーよ
・積もるほどの雪降ったと思ったら次のシーンでは雪が積もってもいない(せめて時系列の表示してくれ
・ナレーションがいるのにまったく使われていない上に書いたが時系列や場所の軽い説明させればいいのにと突っ込みどころしかなかった。
・あっという間に散り椿が見れる季節になっている
・終盤の戦闘で返り血をモロに受けているシーンがある、お前達人なのに返り血受けるとかないやろ・・・目にもし入ったら終わりやぞ
実際見ると他にも突っ込みどころあるけど軽くダメだししてコレだからな。
監督と脚本、演出担当が俳優に丸投げしただけの作品だったなと思いました。
黒澤映画を好きな人にお勧め
景色が美しい映画
日本映画の美学、見事
美しい日本の原風景、江戸の文化、静寂と華美を極端にまで抑えた日本の家屋、寺院と織りなす自然。眼を奪われるキャメラワークでした。エンターテイメントとしても悪徳家老と賄賂の商人のワンパターンにもかかわらず結末までハラハラして存分に楽しめました。岡田さんの居合、殺陣、見事でした。馬の躍動シーン、最後の雨のシーン含め黒澤映画を彷彿させる素晴らしさでした。葉室さんの原作も読みましたが、映像でなければ、映画でなければ表現できないシーン、人物の描き方でした。日本映画の美学、侍の矜持と美学を見事に描いた傑作です。もう一度見ます。
2回目の鑑賞
2回目を観ました。日本の四季の景色の中、サムライの心情と大切な人への想いがやっぱり心にしみいりますね。木村大作監督や岡田准一さん、西島秀俊さんが解説しているメイキング特集をスカパーで見てからの鑑賞でしたのでさらに面白く興味深く観られました。散り椿の前での岡田准一さんと西島秀俊さんの殺陣も見事でしたし、サムライの斬り合いの血飛沫もリアリティがあって迫力でした。娯楽映画としても傑作ですね。
葉室麟さんに捧ぐ…武士の哀しさ。
妻を想う一人の武士の一途な愛。
そのまっすぐな心意気に惚れました。
病に臥せった妻の最後の願いを叶えるために、脱藩した故郷扇野に戻ってきた新兵衛。
妻の願い「采女様を助けていただきたいのです…」という願いを聞き入れて、親友のもとに会いに行きます。
妻と采女と新兵衛、微妙な三角関係が何とももどかしい。
相思相愛だった采女と篠ですが、義母が反対し結婚することが出来ませんでした。
そこで結婚したのが、采女の親友の新兵衛。
親友でありながらも、恋敵となった男女のいざこざが、静かにザワザワと胸をかき乱します。
しかしこの時代は、お家柄が一番!
自分の気持ちを押し殺して、藩のために殿のために忠義を尽くさなければならなかった采女。
そんな采女の気持ちを知りつつも、篠と結婚した新兵衛。
篠を愛しつつも、親友への罪悪感がずっと心を痛めつけていたことでしょう…。
そして脱藩しても、陰ながら藩の不正のために極秘に動く新兵衛の正義感!
彼の正義感は、いつしか野心に変わり、正しさを超えて鬼へと変貌していきます。
ラストの藩士同士の対戦のシーンでは、剣を振り回す岡田さんの姿がとにかくかっこよかったです!
雨が降る中、鬼の形相で敵をザッザッと切り進んで行く…。
この役は岡田さんでなければならないと感じたシーンでした。
妻の篠を想う一途な武士でもあり、鬼の形相になった傍若無人な武士。
二面性のあった新兵衛、果たしてどちらが本当の彼なのか…。
最後に静かに旅に出る彼の背中が印象に残りました。
今回、かなり岡田さんがこの映画に関わっていたようで…。
殺陣、撮影、等々、裏方でも大活躍した模様!
もしかしたら、岡田さんが監督として映画を撮る日も近いかもしれませんね(笑)
楽しみです(o^^o)
原作未読です。 特に理解に苦しむ箇所はなく、 すんなり物語に入り込...
日本人の美意識
「眠くなった」「ひどい脚本」「全てが古くさく、カビ臭い」「武家の剣術ではない」あげくは「○○のおでことカツラが合わない」など、否定的な感想文を読んでいて、ひと言書きたくなった。
映画を観た後に、ストーリーがよく飲み込めない部分があったので、原作を読んでみたが、正直なところ、人物設定などを変えて2時間という枠に収めなければならなかった映画のほうに軍配をあげる。
ただ、観ていて物足りなかったのは、脚本のセリフがカットされ過ぎていたからだろう。原作ではこういう言葉も出てくるのに・・・といくつか思った。
映像美については、モントリオール世界映画祭で「絵の(ような場面の)連続だった」という理由で、審査員特別賞を受賞している通りで素晴らしい。
映画館を出た時には、「うーん」という何とも微妙な読後感しか無かったが、何日も経ってから、もう一度観たい場面や、「大切に思えるものに出会えれば、それだけで幸せだと思っている」という言葉が、心に問いかけるようによみがえる。
岡田准一さんがセリフを低めの声でやっていたが、音楽も武士の厳しさをチェロの重厚な音色で奏でていた。
監督も脚本も音楽も「古くさくカビ臭い」のではなく、日本人が忘れかけている美意識の「本道」を、見事に具現化したのではないか?
美しい映像と本物の殺陣
時代物の映画が好きで、楽しみにしていた映画でしたが、期待を裏切らない素晴らしい作品でした。
木村監督の美への高い意識から作り出される映像美だけでなく、かつての日本人が持っていた精神的な美しさも感じられる、美に溢れた心洗われる様な作品でした。
また、最近の時代劇では見る事がない、本物の斬り合いを彷彿とさせる殺陣に痺れました。岡田さんの殺陣が抜きん出ている為に、他の俳優さん方の殺陣が強そうに見えない所がいくつかあるのが、少し残念でしたが、岡田さんは完全にその時代を生きた武士としか思えない、素晴らしい役作りでした。もう一度、と言わず二度三度と観たい映画です。若い方々には、静か過ぎて受け入れにくいかも知れませんが、一人でも多くの方に観て頂きたいなと思いました。
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