「殺陣により磨きをかけてください!」散り椿 to-yさんの映画レビュー(感想・評価)
殺陣により磨きをかけてください!
時代劇の新作は必ずスクリーンで拝見します。
享保といえば徳川吉宗公の時代。大名家の家臣が、理不尽なお家制の中で凛として生きる雰囲気が伝わって来ます。岡田さんの小柄さも当時の武士のリアリティを感じて良い感じです。殺陣も日本刀で人を斬るというリアルさが感じられました。
時代は異なりますが、蒙古襲来や薩英戦争において外国が恐れをなした侍たち。小柄ながら皆が腰に日本刀を差し、刀をシンプルに一振りすれば、相手の手足が胴体から切り離される始末。全国隅々までこんな輩がおり、大名と呼ばれる地域ごとの王が統率している国政が、列強国が侵略できなかった最大の理由とされています。現在の戦争でもどんなに空爆しても、最後は陸軍が征圧しないと終わらないからね。
大義のために理不尽な死を受け入れざるを得ない時代に生きた男たち。そんな時代の生き様に思いを馳せる作品です。自身が生きる今の日本の国情と比較してしまいました。
コメントする