「映像美を堪能。撮影出来る限界を追求しているかのよう」散り椿 eさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美を堪能。撮影出来る限界を追求しているかのよう
富山の四季が美しい。(五色八重散椿)散り椿が咲き終わってからスタートすることで春から四季の移ろいを見せる。劇場でキャメラマン木村大作映像を堪能。
雪がものすごく降っていたり雨が降っていたり霧が出ていたりと撮影条件が困難と思われる条件が次々登場、ギリギリみられる光量も狙っているかのよう。俺の撮影技量を見ろ!ってことか。
ライトがバンと当たっているような映像は一切ない。
紅葉バックの黒木華の顔がきれいかった。
岡田准一は主演、殺陣、撮影者にクレジット。クレジットは全員本人の直筆と思われる。麻生久美子がペン字の先生ばりにきれい。皆楷書で書くようにいわれているようなのに監督だけ崩し字。
四天王と云われている同門の4人剣筋が違う。岡田准一の重心の低さ!体術も披露、さすがのキレ。
西島秀俊の最後の力の抜けた暗殺剣のような動きが印象的だったのにあえない最期。対決シーンは相手が悪い。
池松壮亮だけちょんまげが似合ってないというか子供っぽい、ラストサムライを彷彿。
富司純子の演技が浮いてる。
主君の警護が薄すぎる。
岡田准一の役が無頼漢すぎる。8年前ホンマに仕官してたとは思えない。思ったことを口にするのはいいが不敬極まりな
い。あれじゃあ傾奇者
でも格好良い。月代剃らないのズルい。
最後の鬼が凄い
『ひとは大切に思うものに出会えれば、それだけで幸せだと思うております』
葉室麟に捧ぐとあった。昨年亡くなっているのか。
享保15年1730年
撮影をしたのが2017年5月15日~7月5日
時代劇としては特異な全編オールロケ
夜のシーンは二度だけ
上に照明をつけない
城は彦根城、道場は長野の松代
国泰寺
重要文化財・浮田家
富山県にある国登録有形文化財の「豪農の館・内山邸」は榊原家
今回唯一ロケセットで建てたのは坂下家
残雪の日本アルプス
音楽がゴッドファーザーのテーマに聞こえる
基本的に常時3台のキャメラを回し、多い時には5台
榊原采女の義父・平蔵役で出演もしている木村。岡田准一が平蔵の絶命するシーンで撮影を担当