「声優の長妻樹里さん、見事でした。」映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0声優の長妻樹里さん、見事でした。

2020年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イタリア行きの話が持ち上がった六花を守る為、駆け落ちすることになった勇太と六花の物語。

人気の「中二病でも恋がしたい」の完結編の位置づけの映画でしょうか?
「駆け落ち」という名の珍道中。二人のボケ突っ込みが面白く可愛らしく、笑顔になります。
それでも「駆け落ち」という名の二人だけの旅。まだ心の準備が整わない二人が初々しく、これも笑顔になります。

ただ、ストーリーはかなり無理をしている印象があります。具体的には他の主要キャラの扱いです。「駆け落ち」である以上、彼女たちの出番は殆どないわけで・・・丹生谷や凸守を、どのように物語に絡めていくか?にかなり苦心したように感じます。その分、やや辛口の評価にしました。

この映画の見所は、ラスト近くの七宮のセリフに尽きます。
勇太に対して抱いた恋心。自身の中二病に対するこだわりから、その気持ちを封印した過去。でも、目の前には中二病を患いながらも勇太と相思相愛になった六花がいる。七宮が六花に対して抱く気持ちってどんな気持ちなのでしょう?「羨望?」「嫉妬?」「妬み?」。でも、友人である六花を応援したい気持ち。そんな気持ちが混ざり合って出たセリフ。石原監督がどのような意図だったかは分かりませんが、七宮の感情を押し殺した声が、その声の下に爆発しそうな気持を感じる一言が、切なさを感じさせました。

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よし