「僕の前に径はない、僕の後ろに径はできる。」50年後のボクたちは 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
僕の前に径はない、僕の後ろに径はできる。
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この作品の印象は、
詩人 高村光太郎の「僕の前に径はない、僕の後ろに径はできる。」がぴったり合う。
映画『スタンドバイミー』のような作品であった。舞台がドイツと知って結構
驚いた。
話の展開や主人公3人のキャラが薄く、今一つ。なによりも、題名にあった50年後の3人がどのような人生を歩み、どのような体験したのかをわくわくして見ていたのが、結局、判らずじまい。
見る者が、それぞれ想像せよということか。
一番気になったのが、イザの存在。彼女は、画材のようなケースをもっていたが、あれはなんであったのだろう。
なぜイザは、あんな廃墟にいたのか。姉に会いたいという願いでバスに乗ったのだが、彼女にとっての「姉」の存在がなんであったのかも描かれていないれていない。
チックのカミングアウトも無駄と言えば無駄。
原作が児童小説であるためか、話の要所々々が浅く物足りない。劇中の車中で流れるクレーダーマンは、とても懐かしく。なかなかのスパイスで良かった。
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