「世界を知らなければ!知ることは楽しい!」リベリアの白い血 マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)
世界を知らなければ!知ることは楽しい!
貧しくても、純朴で豊かな生活を送っている、アフリカにそんなイメージはないでしょうか。内戦や飢餓、疫病、移民の事実は報道されても、バラエティー番組の「刷り込み」でしょうか、明るい陽射し、あざやかな色合い、笑顔の人々。
おろかな私でした。
ゴム農園のプランテーション、ブリジストンの子会社ファイアストン、ストライキ、移民、イエローキャブ。遥かかなたのボンヤリとしたアフリカは、私の中で具体的にくっきりと像を結びました。
普通の人々が、普通に生活し会話し、普通に豊かさを求め、普通に幸せを願う。
私とつながった感覚を覚えます。
アフリカからアメリカに居を移しても、最底辺の生活。
特別なエンディングがある訳ではなく、何の救いもなく生活は続いていく。安易な意味づけを拒む、監督の意志を感じます。
いい映画です。
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