「冷静な視点」リベリアの白い血 Zitaさんの映画レビュー(感想・評価)
冷静な視点
この映画をリベリア人でもなくアメリカ人でもなく、日本人が撮ってる、というのが作品全体を通じて冷静な視点が貫かれている理由かもしれません。様々な立場からの政治や社会の差別や課題が取り上げられていましたが、批判するでもなく、肯定するでもなく、「世の中ってこんなふうですよね」とただ状況を提示していくのが、少々物足りなく感じました。問題があるのは解ってるのに、じゃあどうしたいのか、敢えて語らないのは焦れったい。
反面、本当にこれを日本人監督が撮ったんだ、すごいな、と思ったのは、俳優陣が魅力的なところでした。特に主人公の妻役の女優さんが素晴らしかったです。
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