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OP PICTURESプラスフェス2017選出作品。
埼玉県深谷市のオールロケ?の今作品、上野オークラ劇場にて鑑賞です。相変わらずせわしなく通路を行き来するおじさん達・・・ しかも今回は、女装っこがウロウロしてて、怖いのなんの・・・ 自分に『お仲間ですか?』だって。確かに長髪だが、女装なんてしてないし! ま、そんなカオスな空間の中での、これ又少女恋愛小説的なシチュエーションの作品である。
3人の女性の群像劇なのだが、そのなかの一人はまったく他の女と絡まず、何故にこの役というかその役の必然性があるのか未だに不明。同窓会から不倫というパターンで、いつも夫にまともに名前を呼ばれていない日常に嫌気が差している中で、その不倫相手にも同じように名前を呼ばれなくなって怒るということなのだが、単に濡れ場要員なのかな?物語には一切絡まず、結局ラストもオチがない。他の二人は、地方タウン誌の編集とデザイナーという同僚で、一人は奔放、もう一人は奥手。それぞれの恋愛模様を淡々と描いていくストーリー内容である。そんなに起伏もない、よくある話の流れで、奥手の理由は学生時代のレイプまがいの初体験というもの。もう一人は才能と自信持参で都会へ打って出たものの、夢破れ敗残兵の如く地元へ戻ったという経緯。
その奥手がナポリンタンの美味い喫茶店で偶然知り合った元教師と名乗る世捨て人的雰囲気の優男と恋に落ちるが、これが丁度良い距離感とゆったりしたテンポの中で、緩く恋を育み、そして身体を重ね合うことに。。。しかし、実はその男は教師なのではなく、単なるリストラされた男であり、嘘をついていた、ゴメンなさいとの手紙を残し、去っていってしまうというオチ。昔の文学作品的世界観なのか分からんが、正直、これが所謂ピンク映画としての食い合わせとしてどうなのか疑問が湧く。実はこれは第29回ピンク大賞とのことで、何処が素晴らしかったのか正直分からなかった。まさか、深谷の街探訪ムービーという要素?(汗) これならば同時上映の『ももいろ絵本 イッてみよう、ヤッてみよう!』の猟奇サスペンスの方が余程作品レベルが上だがと思うのだが…
冗長なシーンが多く、濡れ場もそんなに官能的に響かず、何だか日常の生活の一端を垣間見たという程度の内容であると思う。
もっと猥褻な台詞が有れば、濃淡を帯びるのにとも思うのだが。。。