RAW 少女のめざめのレビュー・感想・評価
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並みのホラー映画よりも遥かにグロテスクで忖度がどこにもない赤裸々にも程がある青春映画
厳格なベジタリアンの家庭で育てられた少女ジュスティーヌは、姉アレックスが通っている獣医学校へ進学する。下級生を徹底的にしごく慣習が色濃い寮生活に戸惑うジュスティーヌは動物の臓物を生で食べる通過儀礼を頑なに拒否するが、アレックスに無理矢理ウサギの腎臓を口に入れられてしまう。その夜全身に激しい蕁麻疹症状に襲われのたうち回ったジュスティーヌはやがて自分の中に閉じ込められていた何かが覚醒したことを自覚し始める。
並みのホラー映画よりも遥かにグロテスクで忖度がどこにもない赤裸々にも程がある青春映画で、ベースとなっているのはあくまでも家族愛、姉妹愛、友情、性への戸惑いという鉄板エッセンス。但しそのどれもがナイフのように研ぎ澄まされているので観客の痛覚が刺激されてしまいます。ブラジリアン脱毛から人体損壊まで容赦なしに観せるラテン感覚には激しい拒否反応を伴いますがやがて麻痺してしまい、観客もジュスティーヌの体験を共有するように仕組まれている、どこまでも血塗れですが気高く美しい映画です。
カニバリズムへの第一歩は大人への第一歩
風変わりな青春イニシエーション映画
フランス映画祭にて。
詩的な美しい映像で描かれた、一風風変わりなイニシエーションをテーマとする青春映画。
音楽も役者さんも良かったかと。
しかし、そこそこグロっぽかったりはするものの、失神者が出るほどではないのでは…?
日本公開を望みます。日本では受けるよ。
しかし、オチはもう少し強烈なものを期待してしまった…
肉って美味しいよね…からの少女とは、女性とは、人間とは、獣とは…
メキシコで鑑賞しました。
今年観た映画では今の所1位です。
グロさで映画祭では失神続出とか言われてますが、宣伝用の謳い文句な気がします…。
というのも、確かにグロいシーンや血の量は多いですが、食べる事は日々してる事ですし、人間は血液が常に循環してる訳ですし、映画の中で出てくる事は見方を少し変えると普通の事です。
映画の内容をそのまま受け取ると、倫理的な気持ち悪さから嫌悪する人がいるのかもしれませんが、私はグロいとは感じませんでした。
この映画の本題は、少女から女性への成長と、現代女性への偏見について…
あとは、「動物」の肉って美味しいよねって話です笑。
ホラー映画枠みたいですが、センスのいい笑えるシーンも沢山あり、ジャンルは青春映画か社会映画な気がします。
音楽の使い方は古典的で、より本質が分かりやすい様に作られていて、本来は万人受けする作品だと思います。
そのため、血などが苦手で無ければ、是非鑑賞して頂きたいです。
そして、女性こそ観て頂くとより楽しめるんじゃないかと思います。
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