RAW 少女のめざめのレビュー・感想・評価
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ショッキングなテーマだけど青春物語
心して観に行ったのだけど、グロテスクなシーンもスタイリッシュで目を背けることなく観られた。笑
カニバリズムの欲求やきっかけを描いた?話なのかと最初は思っていたのだけど、そういう一族だった、というオチでそこは少しがっかり。
ただ、「人肉を食べる」という行為はいろんなもののメタファーとして表現されているのだなと。
恋であり、セックスであり、愛の入り口なのかもしれない。
主人公の少女はおとなしいどこか冷めた感じの子で、獣医学校の寮生活への歓迎イベントなどの通過儀礼はどれも不愉快で不安なものとして受け取っているけど、本能には逆らえず。姉に反発しつつ、導かれながらも大人の階段を上ってゆく。
肉を食むシーンはエロティックでした。
人肉を食べるというテーマはショッキングではあるけど、紛れもなく少女が大人になっていく青春物語でした。
オモロイ
ウワ生理的に無理…なんなの…外人頭おかしい…こわ…ってとこあるけど
こういうオシャレヨーロッパ映画にありがちな観客置いてけぼりエンドではなくてちゃんと分かりやすいオチをつけてくれるし、
大事なシーンはめちゃくちゃかっこいいギターソロがかかるから鑑賞後の満足感が何か凄かった。
フランス人気質
親父の告白でゾゾッとなった。
徐々に変貌する妹
欲望を抑えられない姉
感情の波が凄すぎて圧倒されてしまった。
エログロでスタイリッシュ
ホラーテイストの青春スリラー。
こりゃ面白いです。
ただ、フランスの学校寮には入りたくない…
バランスのとれた食事を
まさに「少女のめざめ」。鑑賞中はずっとタイトルが頭に浮かんだ。
まぁ何に目覚めるかってのがセンセーショナルな部分なわけだけど、
そこは自分の本性というか、何かしらの抑えがたい衝動って置き換えをすれば
誰にでも当てはまる、いわゆる青春モノとして観ることもできると思う。
ただ本作ではその「抑えがたい衝動」の描写がエグい。
トラウマ的な意味でも心に残ることは間違いない。
「カレーの味がした」って、
ちょっと…カレー食べれなくなったらどうしてくれんのよ。
めざめた瞬間が音楽と共に良い
特にグロくないし面白いフランス映画。
めざめた瞬間(自分から行為に出た時)の演技、描写、そして音楽が最高でした。
遅れ馳せながら配信での観賞となりましたが、劇場で観たかった・・
☆☆☆★★ 簡単に。 人肉映画…との事で観たのだけれど。 (ノ_<...
☆☆☆★★
簡単に。
人肉映画…との事で観たのだけれど。
(ノ_<)違ってた!
一応は、食べちゃった…って描写は有ったものの…。
これは。或る男の子に恋した少女と、何かと妹とは「私は違うんだよ!」と言いたげな。性格拗れ過ぎな姉との確執による、拗れた恋愛三角形話でした。
したがって【少女は禁断の味を知ってしまった】は、完全なミスリードじゃないかな?…と。
それにしても最後…。
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3んなアホな〜!
2018年8月9日 早稲田松竹
若いということ
ある意味少女の成長物語。個人的には最初の掴みがあそこに繋がるのが衝撃的だった。行き過ぎた新歓や、初めて飲む酒、初めてのセックスなど、大学生あるあるを誇張して描く。日本の大学生と本質的にはそんなに変わらないんじゃないか?ある種の形骸化した文化に対するアンチテーゼのようにも感じる。
生々しくエロティックでグロテスク、監督の美意識を端々に感じる。
ラストには唸らされました。
DNA
カニバリズムの話だった。
だったけど、それだけでも無かった。
ベジタリアンとして育てられた彼女は、両親からある意味保護されていたのだと知る。
慎重に慎重に、姉と同じ業を背負わぬようその本性を抑えられていた。
いつかは爆発する爆弾を抱えてるとも知らずに彼女は生きてきたわけだ。
ラストの彼女はもう野菜を食べられなくなっていた。
どおにもグロテスクな内容だけど、それほどおぞましいわけでもない。
苦悩が語られていたり、同族への憐れみや理解を示してみたり、ノーマルである先輩たちがキチガイじみていたり…柔らかい調べのフランス語だったり、抽象的なカットだったり、彼女のあどけなさであったり。
そんなモノが重なって、カニバリズムは影を潜め、その他の事柄に色々考えさせられる作品だった。
なのだが…
あの姉妹の衝動は誰から受け継いだものなのだろうか?やはり父なのかなあ…。
と、思いながらレビューを見てたら父親の体にある傷は母親の衝動によるものだとの記述があった。
だけど、自分を食おうとする女性と結婚するなんて筋金入りの変態だなあ。
リアルなグロテスク
ただただ、少女が異常な人肉食を求めていく様は痛烈でしたが、些かこの主人公たちの学校って?なんなんだよ!て思えた。けど、リアルさを感じたのは、ある程度の取材を、した上での作品だからこそ?だと思いました。
最後のお母さんがそもそも人食いだった…オチはいらんだろう〜と思いました。
抑圧
成長期に「性欲」や「生理」や「食欲」を我慢出来ないのに、何故だか隠したり無理して抑えたりするのってなんでなんだろう?と思っていたのですが、私は無意識のうちに社会からの抑圧を感じていたのかもしれないと思いました。
作品は、社会からの抑圧をものともしない少女の姿を「カニバリズム」という反社会的な姿で映し出していました。少女の自立心や成長をこの様な形で描いた監督に、男性が求めるステレオタイプな女性像に対する強い抵抗心があるのかもしれません。つまり、ジュスティーヌ姉妹の「カニバリズム」が象徴するもののひとつに、女性の自立も含まれるのではないでしょうか。
ラストの父親の告白についてですが、「母親世代は社会から抑圧され、自分を隠さざる得なかった。現代女性は本来の自分を表現して欲しい」という監督からのメッセージの様に聞こえました。カッコ良い監督です。
思考を刺激され、大変楽しめた
非常に面白かった。前情報ゼロで観た方が面白い映画だと思う。
主人公のジュスティーヌが、初めて親元を離れて大学の寮に入るという設定から、Coming of Age、つまり「子供から大人になる」通過儀礼に焦点を当てた映画だと言う人が多いが、私は、この映画の本当の目的は、「処女」で「ベジタリアン」のジュスティーヌが「獣医学校」で「女」になる設定を通して、女性差別や動物虐待を浮き彫りにして見せることかと思った。監督のインタビューなどではそういう意図の映画ではないことは明確なのだが、私個人としてはそういう思考をとても刺激されるシーンやセリフが多く、「これは何を示唆しているんだろう」と考えながら観れて大変楽しめた。
で?
観てる間は面白いんだよね。色々大変そうだなあって。
お姉さんは体質を知ってるのに肉を食べさせるから「一緒に苦しむ人が欲しかったのかな?」と思ったり、妹の優秀さにイラつくシーンも出してるから、ちょっとした妬みでやってしまったのかと思ったり。
お母さんが異常に肉を食べさせないようにしてたから、多分お母さんも知ってるんだろうなあと思って観てたら「やっぱりそうか」ってラストなの。
面白かったけど、だからなんなんだろうなあと思ったね。
確かに吐き気...だが、鮮烈な映像に圧倒!
前評判に偽りなし。吐き気をもよおす程に残酷で異常な映像世界が多いのは確かで、色彩の使い方が更にそれを助長する。グロい映像や異常なストーリーを中心に置いているので、直視出来ない人は多いかも知れないが、女の子の成長物語としても描かれている。全てが収束されるラストに、スタンディング・オベーションが起こったのも納得。鑑賞後に色々と考えさせる作品。特筆すべきは鮮烈な色彩が盛り込まれた映像感覚。新進女性監督ジュリア・デュクルノーの、これが長編デビュー作。現時点で今年最高の衝撃作。凄すぎる。
カニバリズムより
少女が大人になって本能的な愛の片鱗を知る映画。
オチはとってもフランスホラーっぽいなぁと思いました。
カニバリズムシーンは、あああ〜〜ヤバイよ、それはヤバイよ〜と変顔になりながら観ていたんですが、グロ要素は思ったより少なめでした。
というか、カニバリズムのグロより、獣医学部の雰囲気のが怖かったですし、大学の新歓のが恐ろしすぎます。日本でやったら大問題です。
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