「肉体関係」今夜、ロマンス劇場で sさんの映画レビュー(感想・評価)
肉体関係
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小学生女子の付き合い。
楽しかったけど、色んな映画へのオマージュが盛りだくさん過ぎて
どう鑑賞すればいいのかちょっと戸惑った。何か裏があるのかと。
お姫様登場シーンのビジュアルや“身分違い”の恋はまさにローマ。
映画から飛び出るのは、カイロなど。
レトロな昭和の風景や人情は三丁目。フィルム映画への憧憬はニューシネマパラダイス・・・
と、確認してみたら公式のプロダクションノートにも全部書いてあった。
ジャンルにこだわらず、とにかく色々な要素を楽しんで、ということらしい。
最後も「お姫様は王子様といつまでも幸せに暮らしました」という
お伽話の進化形のよう。
それでとにかく驚くのが、主人公の男の子の選択。
肉体関係、なし!
これはかつて尊ばれたプラトニック・ラブである。
相手を思っての身を引く選択があったことからも、これは真実の愛の話であると分かる。
やっぱり男は性欲があるからダメなんだよな。
性欲に打ち勝たないと真実の愛が掴めない。
肉体関係がなくても、むしろないからこそ、互いに永遠に愛し続けられる。
そういう関係が、女の子にとっては一番の憧れなのかも知れない。
男からすれば「ありえねー」話だろうけれど。
昭和の半ばまでなら、まだそういう素敵な関係もあったのかも知れません!
二次元の女の子が好きだったり
結婚せず生涯独身で過ごす人々だったり
現代的な人生に当てはめた解釈もできそうだった。
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