劇場公開日 2018年8月24日

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「【標準点なサスペンス×ドラマ映画】」検察側の罪人 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【標準点なサスペンス×ドラマ映画】

2020年6月5日
PCから投稿

単純

知的

・東京地方検察庁のエリート検事と新米検事がとある殺人事件の捜査をめぐってぶつかり合う様を描いたサスペンス×ドラマ映画。

・「正義とは」を問うような物語構成になっているように受取りましたが、哲学的な主張をきっちりと受け取ることができませんでした。安直な受取り方をしてしまうと浅く見えてしまうので、もっと深いものがあるのだろうと推測しますが、読解力の問題なのか、無理でした。。。理由を個人的に考察すると、終始、客観的な視点で見てしまう物語と演出だったから、なのかな、と。

・もちろん、木村拓哉さんと二宮和也さん、お二方の演技は素晴らしいものでした。ですが、物語をみる視点が常にうろうろするので、共感することがしづらい印象でした。一本の太い骨組みというよりは、細い骨組みに太い筋肉が沢山ついているイメージでしょうか。

・演技的には、木村さんのズレていく行動・演技が「汚れていく様」を魅せてくれたり、二宮さんの怒りのシーンは迫力のものだったりと、素晴らしかったと思います。一方で、二宮さんの役柄は「わかりやすい役柄」故に上手に見えてしまったのかな、とも思ってしまいました。その理由は、「上手い!」と感じた迫力あるシーンがある一方で、ラストシーンは「・・・」となってしまうからです。つまり、迫力あるシーンは台詞なども含めてわかりやすい表現ができるのですが、ラストシーンは「色んな意味を隠した演技」が必要で、それが伝わりづらかった。もちろん、これは演技だけでなく、物語構成や演出も含めての結果かと思いますが。

・総じて、出演者や映像美、演出、物語含めて「何かに突出した作品」というよりは標準的な作品、だと思いました。素敵な時間をありがとうございました。

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3104arata