「原田眞人監督らしい、独特の編集テンポの勢いがスゴイ!」検察側の罪人 サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)
原田眞人監督らしい、独特の編集テンポの勢いがスゴイ!
なかなか楽しめました!
やはり、特筆すべきは原田眞人監督映画独特の編集テンポでしょう。
会話が終わった同時に画面がパッパッと切り替わる。全くもって余韻がない。見ている方は、あたかも次の場面にまで会話が続いているかのような錯覚をするほどに、食い気味に、かなり早いテンポで画面が切り替わる。
この編集テンポの速さが、難解にさせている要因だとは思うけど、私は映画全体の勢いを出していて、とても良かったと思う。
前作『関ヶ原』の時は、それでなくても難解なセリフの上にこのテンポだったので、正直ついていけなかったけど、本作はTVドラマ『HERO』などで、ある程度検察に対する知識や理解があったから、あのテンポでもついていけることができた、気がする。
と、このように、独特の編集テンポのために『知識があるかどうか?』で楽しめるかどうかがきまり、評価が分かれている気がする。
中盤の二宮の取り調べシーンは、とても迫力があり圧巻でした。このシーンだけでも価値のある映画だと思います。
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