劇場公開日 2018年8月24日

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「点数?難しいな」検察側の罪人 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0点数?難しいな

2018年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

冒頭の場面
取り調べの可視化が始まった時の新人研修だ。
だから、その現在の状況がわかるかと思った。
映画として、小説として、エンターテイメント性を出しながら、どう表現するのか?かなり難しいとは思ったのだが。
その意味では期待にそぐわなないものだったと言わざるを得ない。
では、現代司法の問題点は全然扱っていないのかと言ったら、そうではない。女性のレイプ事件や極右の団体に事件が忖度されているのではということはサイドストーリーではあるが、扱っていたことには敬意を表したいと思う。
この映画は、ストーリー展開、役者同士のつばぜり合い、そして、日本ではなかなか見られない画面設定という意味では映画の面白さは十分にあった。
例えば、木村と二宮の確執、吉高の謎めいた言動、松重の不気味な存在感など、どれもハイウッド映画のいい部分を表しているように思った。
あり得ないことをありうることにするってことも映画ならではだから。
だから評価は難しいのだが、映画ならではの架空の世界にできるだけ現実を投影したという意味ではポジティブに評価したいと思った。

xtc4241