「検察側のガッカリな人たち」検察側の罪人 と・みざわTAKECHIさんの映画レビュー(感想・評価)
検察側のガッカリな人たち
原作未読。
木村検事とニノ検事ということで、映画を見る前には勝手に「検事同士の知的な頭脳バトル」みたいなものを期待してました。
突然途中から、比較してはいけないと思いつつ「あれっそういえば・・・この人久利生公平だったんだ」と。
まあそれが邪魔をしたわけではなかったのですが、久利生さんを切り離したとしても「松倉を何が何でも犯人にしなければ」と
思い始めた頃からの行動(証拠隠蔽やら取り調べ盗聴?・・・そしてついに殺人まで)がもうエゲつなくて見るのが辛くなってきました。
そして沖野検事の方も・・・「ブラックペアン」を超えたあの恫喝がすごい、演技力がすごい(んなことはわかってますよ~ニノはすごいですから)と
高評価のようですが、松倉のオフレコの自白を引き出したとはいえ、なぜあんなにまで・・・と思ってしまってこれも違和感だらけでした。もう少し論理的に追い詰めるのならともかく。
途中であの松倉さんが可愛そうになってしまって「やめて~もうやめて~」と心の中で叫んでいたのはご愛嬌??
「そういう話なんです」「そういう映画なんです」「そういう監督なんです」と言われればハイそうですか・・と思ってしまうかもしれませんが
やっぱり大スター2人を検事という特殊な役柄に置いたからにはもっとそれなりの(←自分勝手なイメージですが)
陳腐な表現ですが知的なバトルを・・・専門用語満載でもいいから・・・繰り広げてほしかったな。
感情的になったり思わず恫喝してしまったりするのは、言葉である程度やり取りをしてそれがうまく行かなかった時でいいと思う。
で、ラストシーン。「えっ終わり?最上捕まえるトコまでやらないの?」と思った人は多かったと思います。
続編あっても見ないだろうな。うん、見ません(笑)