「事前の宣伝に煽られ過ぎて、さぞ物凄いキムタクとニノの正義対決が観ら...」検察側の罪人 ころころさんの映画レビュー(感想・評価)
事前の宣伝に煽られ過ぎて、さぞ物凄いキムタクとニノの正義対決が観ら...
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事前の宣伝に煽られ過ぎて、さぞ物凄いキムタクとニノの正義対決が観られるに違いないと、自分の中で期待値が高まりすぎた感あり。
最大の売りと思われた対立する正義の描き方は浅く、よくある正義が対立する構図の範囲内であって、宣伝されているほどの斬新な衝撃は感じられなかった。
他の方のレビューにもあるとおり、友人政治家の汚職や、ニノと吉高由里子のロマンス、インパール作戦のくだりを省いてでも、なぜキムタクが自身の正義にあれだけ固執する必然性があったかを濃密に描いてくれた方がまだ納得度が高まったのではないかと思う。
そこに納得が足りないまま、結局は松倉容疑者と同じ殺人犯になったキムタクに、のうのうとカッコつけられて終わっても、なんだかなぁ~、と…。
そのため、ストーリーや構成には、観てよかった感よりも、残念感ばかりしかなかった。
予告であれほどワクワクした「検事でいる意味がない!」があれほどシラケる場面になっていたとは…。
あと、音楽もところどころ「?」と違和感を感じる曲調で、そのままエンディング突入なのがさらに残念感アップ。
ただ、松倉役の酒向氏の怪演と、松重氏の演じる諏訪部のキャラ立ちぶりには目を見張るものがあって観る価値を感じられた。
その1点は評価して☆1
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