「そこに漬からないと視えない映画」検察側の罪人 しゅんいちさんの映画レビュー(感想・評価)
そこに漬からないと視えない映画
もう、「原田ブランド」というものが出来上がってるような気がします。
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今年、最高に刺さった邦画
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吉高由里子さん演じる橘事務官のセリフがささった
「人間って100%の嘘をつく人もいないし、100%の真実を喋る人もいないですよね」ってセリフ。
予告編でもチラッと流れますが・・
個人的には、ここに集約されてる感じさえしましたし
一番刺さったセリフでした
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そして、細部にわたるセリフ回しから、重厚な演技合戦。
とにかく、二宮さんの演技が個人的には過去最高に夢に残るほどの迫力です。
とにかく「ブラックペアン」を凌いでます。
木村拓哉さんの説得力もかなりのものです。
今度の日本アカデミー賞も残念ながら、「銀魂」ではないですねぇ~
確実に本作が、最多受賞するでしょうね
あと、やっぱり木村拓哉さんと二宮さんが注目を集めてますが・・
鬼気迫る
松倉役の酒向芳さんの演技が凄い!!
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今年は、ほんと・・パルムドール受賞の「万引き家族」を含めて、今度見に行く「カメラを止めるな!」など、かなり上質な作品がそろい踏みです
しかし、今のところは
個人的には「カメラを止めるな!」は観てないですが
「検察側の罪人」ほどの作品力のある映画は、そんなには会えない気がしてます。
それくらいに強烈です。
どれくらいの強烈さかと言うと。
「告白」を初めて見た時
「リング」を初めて見た時
これくらいの衝撃は感じました。
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しかし、どの画面も情報量が多すぎて、全ての情報をきちんと拾えないと、すぐに置いてけぼりにあって、まったく映画の意味が分からなくなるという感じもはらんでる上に
人生経験の深さとかも絡んでくるので、感情の機微を読むには
いろいろな経験が生み出す理解力も必要な気がしました。
分かる人には分かるけど・・分からない人には、まったく理解できないだろうなぁ~って感じでもあります