「翁長さんの映画も作ってほしくなる」米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
翁長さんの映画も作ってほしくなる
昨日12月13日には米海兵隊普天間飛行場所属のヘリCH53の窓が普天間第二小学校の校庭に落下するという事故が発生した。10月には大型輸送ヘリが不時着、炎上。さらに奇しくも去年の同じ12月13日にはオスプレイの不時着(?)事故が発生している。有事じゃなくても、米軍が引き起こす事故、事件が多発する沖縄県。基地があるというだけで不安や恐怖にさいなまれる沖縄県民の心に同情するとともに、なぜ米軍がこれほどまでに優遇されているのかも気になる昨今である。
映画は元々TBSテレビで放送されたドキュメンタリー番組を追加取材、再編集を行って映画化された作品。第二次世界大戦末期の沖縄戦に遡って紹介されている。瀬長亀次郎の人物像も米軍統治下の日本で“不屈”の精神でアメリカに立ち向かい、演説をすれば毎回何万人もの聴衆を集めるヒーローのような存在として描かれ、基地内で劣悪な環境と低賃金で働かされていた日本人のために労働条件改善を突き付け闘いぬいた姿を訴えてきている。終戦後から沖縄本土復帰までが中心となっていて、うるま新報(現、琉球新報)の社長に就任、沖縄人民党結成に参加、人民党員をかくまった容疑で逮捕、那覇市長に当選を経て、戦後初となる国政参加選挙で衆議院議員に当選する。
率直な感想は、カメジローかっこいい!だ。市長の在任期間は短かったのですが、投獄されたという経験があることから、アメリカ側が勝手に投獄された者は市長に就任できないなどの規約を追加したため。ここでまた「不屈」の言葉が生きてくる。頑張れカメジロー!と叫びたくなるほどです。沖縄が沖縄県となった1972年の頃の映像がありませんでしたが、「1972年5月15日という日は忘れるなよ!」と小学校の先生に教えられたことを今でも覚えています。
今でも沖縄米軍基地問題は続いています。日米地位協定の見直しも毎回ニュースで取り上げられています。それを沖縄デモ集団は中国人のバイトだとかプロ市民だとかいう誹謗中傷もネットで出回っていますが、それを熱心に説いているケント・ギルバート氏が自民党から金を貰ってるという事実も発覚。基本に返って、日本人ならばなぜ沖縄に米軍基地が集中するのかと真剣に考えなければいけませんね。