「いろんな違いを超えて友人に」ハーフネルソン こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな違いを超えて友人に
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一言で言うとそこまで自分の好みの作品ではなかった。
きっと破滅的にころがるんだろうと予想していたけれど
それはいい意味で裏切られた。
ヤク中でありながら学校の教師で
平等や公正を子供たちに説く
危うい青年をライアンゴズリングが好演している。
繊細な目の動きだけで物語る様子をただ見ているのだけでも
価値はある。
己の至らなさを棚に上げつつも
教え子は危険にさらしたくない、
なんとか守ろうとしている。
自身でも薬はいけないなとわかっていてもやめられず
でもなんとか表の顔とで整合性のバランスを保とうとしている
人物なのだろうと受け取れる。
彼自身はなんとか教師の体面を崩したくなかったかもしれないが
逆にそこが崩れたからこその
人種や年齢立場を超えた友人関係に至れたのではないだろうか。
作中の授業内容をまるで体現してるかのようで
興味深かった。
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