ザ・サークルのレビュー・感想・評価
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行きつくSNS疲れ
世界中とつながることのできるネット世界は素晴らしい技術なのは間違いない。
しかしそれを用いる人間が。すべて全員が良識と節度をもっているかと言えばそういうわけじゃない。
それももともとが過激な人たちというわけでもなく、大半は一般常識のある人々なのだ。しかしブラウザを介して、切実さが希薄となってしまうのか、あるいは集団心理なのか。
誰がどこにいるか探すだけの「ゲーム」が「狩り」の様相を呈していくのは恐ろしい。
自分だけは別と高みの見物を決め込んでた側が立場逆転するのには溜飲がさがるけれど。実際誰もが『自分には降りかからない』となぜだか思い込んで過ごしているのだと気づかされる。
もちろん、SNSがあってやっとこの世界と折り合いをつけられる人もいる。これらの進歩が悪いのではない。ただ何事も使い方、程度の問題…。
カリスマ的な起業家によって与えられたSNSの影響力を表現!!
この作品は、テクノロジーとSNSがもたらす影響力と、個人のプライバシーや自由の限界を描いていました
巨大テクノロジー企業「ザ・サークル」に就職した若い女性メイが、企業の先端技術とSNSによって監視される社会に巻き込まれていく様子が鮮明に描かれており、現代社会に起こりかねない現象を知らせてくれています
この企業は、起業家精神に溢れるカリスマ的リーダーによって運営されており、そのカリスマ性はマーク・ザッカーバーグのようです!
しかしながら、彼のビジョンが次第に全体主義的な監視社会へと変わっていきます
映画では、ザ・サークルが提供するSNSが、ユーザーの透明性や共有を強制することで、自由を奪うリスクを浮き彫りにしています
FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSが日常生活に浸透している現代において、ザ・サークルの描写はまさに起こりうること!
特に、SNSでの「シェアすることが良いこと」という考え方が極端化し、プライバシーが失われていく恐ろしさをリアルに感じることができ、その活用の仕方については考えさせられるものがありました。
同じ起業家として、立場的にはSNSを利用する側ではありますが、
どう使うことが現実的か、周りにとってのお役に立てることなのか、を考えて日々使っていこうと感じる時間になりました。
SNS漬けの方々にぜひともみていただきたい作品です。
監視社会への警鐘
日本版のポスターにはいいね!のために生きているって書いてあったけど、そういう話ちゃうよね…監視社会の恐ろしさを描いた話なのかなと思うが。
監視社会を描いた作品というとトゥルーマン・ショーが有名やけど、本作は自ら会社での立場のために24時間監視されることを許可する話。メイの自由な時間はトイレに行くたった3分。仕事のためと割り切ってやってはいるけれど、しんどい。友達も家族も徐々に距離を置いていく。
最後のシーンは、結局監視されることを受け入れたってことなのかな。メイだけではなく、視聴者も逆の立場になることはあり得る訳やもんね。最後の笑顔がちょっと恐ろしかった。
しかし、あそこまでみんながみんな賛同するんやろうか。同じ監視社会を描いた作品であればトゥルーマン・ショーの方が余韻も含めて好きやなあ。
インスタ映えする背景で・・・
映画とは関係ない個人的な話になりますが、グーグルマップを楽しんでると、自分の家まで写真に撮られていたことが驚きでした。車庫にある自分の車までハッキリと写っています。さすがにナンバープレートにはぼかしてありましたが、こんな所まで撮られているのかと、恥ずかしいやら腹立たしいやらで言葉で表せないほどの心境に。しかし、世の中にはインスタグラムなどでわざわざ自分の顔を晒してしまうことも流行っている。背景にある様々なモノで地域が特定され、個人情報さえも抜かれていることに気付かず・・・
SNSの巨大企業“サークル”に入社したメイ(エマ・ワトソン)が主人公。最初は顧客に対応する部署に配属されたが、趣味のカヌーで海に出た時に転覆事故に繋がり、それを目玉みたいな小型カメラで撮られていたため、アザラシを観測していた人から連絡が入り、すぐさま救助された。それをきっかけに、メイは日常生活を全て記録し、世界中に映像発信される“シー・チェンジ”のモデルケースに選ばれるのであった。
覗き見サイトみたいな題材は以前からも描かれていたので、目新しいものではない。それよりも目玉サイズのカメラの方が気になってしまいます。どこかに仕掛けられてないかとか、監視カメラシステムよりもはるかにバレにくいほど小さい未来的カメラ。社会で隠しごとのない「透明性」を高めることができるというものだ。実際にはさらに進んだ“ソウル・サーチ”という顔認証システムも併用して、捕まっていない犯罪者を20分以内に捕らえるというシロモノ。これが凄かった!ソウル・サーチの能力をもっと試そうと、メイの幼馴染みであるマーサーが選ばれてしまい、彼を捕まえようとするあまり、事故死に繋がってしまう。
サークル社の会議で選挙の投票率を上げるためサークルに強制登録しようという意見もありましたが、パソコンもスマホも使ったことのない人が大勢いるのだから、さすがに無理だろう。そんなことをしたら、誰に投票したかもわかるようになり、少数意見の者が排除され、全体主義にまで発展するはず。政治家の不正を正すなんてのもエピソードにありました。しかし、本当に利用したいのは政治家のトップであろうし、そんな小者を捕まえたところで世の中が変わるはずもない。日本で考えると、直ちに共謀罪に利用されるだろう。
映画ではマーサーの死から立ち直ったメイが経営者のイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)らにシー・チェンジを取りつけ、会社経営の透明性を求めるという結末になるが、ドローンが飛び交う中でメイ自らも透明性の中に浸っているラストが不思議だった。
【2017年11月映画館にて】
タイトルなし
今のGoogleやFacebook等SNSによるプライバシーの公開の度合い、行き過ぎに警鐘を鳴らす作品なのだろうが、ラストは何が言いたいのかインパクト弱い。結局エマ・ワトソンはどうしたかったのか?サークル社の開発者であり、あり方に疑問を呈するジョン・ボイエガも、完全に悪いと描かれないトム・ハンクスも中途半端。
ラストがイマイチ不明瞭
ITの世界が行き過ぎるのは怖い。秘密がないってのも怖いなと思いました。ラストは観客の想像にお任せかー。残念。
デスノートの新解釈
ソウルサーチが始まり、犯人が見つかった時、
何故がデスノートっぽいなと感じた。
世界の中で1人とか10人とかを逮捕や改善したとしても、世界は良くならない。性善説に基づき、世界の秩序を正したいのなら、カオスのシステムを正すべきだと、夜神月なら考えると思う。
新世界の神となるには障壁が多すぎるから、死神みたいなのものが出てこない限り、現代世の中を「理想」にするのは難しい。ただ理想に近付くには、このムービーで表現されてるビデオシステムは相当近付いている。だからこそ、プライバシーや、追い込みすぎることの危険性は見ての通りだ。
触れ込みでは、もっとSNS中毒で、インスタとかTwitterの話かと思ったけども、新SNSのフォーマットだったので、あまりバイアス無しに見れて、シンプルなサスペンス?に感じた。
ラストシーンは普通にシンプルだけれども、普通に起こり得る現実味のある部分だから逆にこう、ゾワっとする。そして、すでに起こっているのかも、、、
テクノロジーの使い方
サスペンススリラーを期待して見ると、全くそんなことはなかった映画。
ただ、現代人を取り巻くコンピュータ技術に対して考えさせられる内容であった。
主人公は、
「知識を得ることは基本的人権である、
秘密にすることはそれを奪っているのと同等だ。
だから私は全てをオープンにします。」
的なことをプレゼンで語っている。
一方で秘密を提供する側の人権はどうなるのか?
という疑問を持ちながら最後まで見ると
ラストでこれからテクノロジーと共にどう生きて行くべきなのか、
というメッセージを感じる気がする。
サークルのCEOたちの悪事が特にフォーカスされなかったことで、
世界をよくする目的のために、
決して悪気なくフォーカスしていない人々の人権を侵害していく描写が際立っていた。
分かりやすい悪がないことで、現代が危うい状況にいるという怖さを感じることができた。
テクノロジーによって世界は便利になり、全ての人を平等へ導いて行くけれど
その使い方によっては自由を奪い不平等を生むのではないか。
新しいサービスを開発して与える者、
ユーザーとしてサービスを与えられた者、
双方がテクノロジーに操られてはいけないし、
その脅威を理解しなくてはいけない。
「IT」って言葉を容易に使い、
簡単に誰でもテクノロジーに触れる時代となっている今、
扱う人間のモラルへの警笛に思えた。
ただ、なんでサスペンススリラーで宣伝したんだ!
ラストシーンの考察
SNSの怖さに警鐘を鳴らす映画。
ディフォルメされてはいるけれど、けして映画の中だけの世界とも言いきれないですね。文明や科学の進歩はメリットは多いけれどその使い方を一歩間違えれば大変な世界を創りあげてしまうかもしれません。
エマ・ワトソンはやはり可愛かったです。
(ラストシーンの考察)
ラストが曖昧な感じで終わっていますが、素直にとればエマ・ワトソン演じるメイが会社の幹部として残り会社の不正を是正しサイクルのシステムを正しく活用をするようにしていくハッピーエンドなのでしょうがそれだとあまり面白くない。
僕はメイが経営者のベイリーを陥れ、24時間ライヴ配信で人気を得たそのカリスマ性を利用して会社(サークル)を乗っ取り世の中を支配していくのではないかと思いました。メイはもともと上昇思考が強かったですし、常にベイリーの言いなりになり会社の思惑通りにプレゼンしたり会議で発言したりして、その結果として会社でのしあがっていった経緯があります。24時間配信も嫌がらずむしろ楽しんでいた。そして最後のベイリーの「してやられた」という呟きはメイの会社の乗っ取りに気づいたのではないか。そしてラストのカヌーのシーンでドローンがメイを撮影していたのも合点がいく。
きっと監督の意図と違うとは思うけど、もしラストシーンをメイの会社乗っ取りの策略と想像すればこの映画はけっこう伏線が効いていてすごくスリラーとして面白く感じられると思いました。
若いコ向きな作品
テンポが良い展開。SNSにのめり込んでいく様は、まさに現代社会に潜む危険を反映しており、シンパシーを感じる人は多いと思います。
ただし、終盤に経営陣にもう少し大掛かりな仕返しがされると思いきや、意外にあっさり。それくらいで怯むような相手ではないと思いますが・・・
最後それ何?
僕には最後よくわからんかった。
要は監視用の小型カメラは普通に採用されてるということ?
いずれにしても物足りない。
透明化したときの着替えやセックスはどうすんのかと期待したが、そこは何も語られず、トイレは3分切れるとは言っていたが。
代わりに両親のセックスを晒すことに。
何にしても、会社のトップの意図もよくわかんなかったし、暴露後の世界がどうなったかもわからなかった。
総じて物足りない。
ありそうだけどありえないかな
認められたい受け入れられたいという要求はあっても24時間見られていたいという人がどのくらいいるんだろうか?と思う。個人と集団要求の差はあると思うけど、エスカレートしてたら気づくだろう‼️と。極端な話として映画になってるのかもしれないが、現実的ではない。気がついた人たちがその後どうしたのか?が気になるのに、そこは皆さんが考えてというエンディングがいまいちな感じ。
透明化…
現代のSNSの悪化した結果…
作中であったように
確かに遭難者の救出や犯罪者の確保に関してはとても便利な透明化だとは思うけど、
誰にでも見れて、見られている
途中で亡くなってしまった親友のように、過剰なストーキング行為に晒される事もある
プライバシーのない世界
とりあえず
エマ・ワトソンは相変わらず美人だった。
一言で言うとんー。って感じ
トムハンクスとエマワトソンの豪華なメンバーが出ているため、見ました。
SNS、ソーシャルネットワークが主なお話で見出しなどは面白そうでした。
ですが見れていても引き込まれることがなく
、なんでしょう、一言で言うとつまんなかったしかなかったです。
全世界がカメラで観れる、発送は面白い内容でした。
ですが展開と設定の使い方が勿体無かったです。
期待しすぎたせいか、あまり好きな作品ではなかったため残念でした。
何も伝わってこない。
近年のSNS問題やそれに対してのプライバシーの問題などは止めようがないから、止めるのではなくどうやったら上手く付き合っていけるか、皆で考えて努力して行きましょうね的な話。
内容自体はただ話が流れていくだけで、問題に対しての改善案や答えを出している訳でもない。
また各キャラクターの個性やバックボーンがなく、人間性としての面白さは全くない。
とにかく主人公メイが一番訳わからない。
自分を会社に入れてくれた恩人のアニーが精神的に病んでる時に、心配してる的な事を言うだけで行動を起こす訳でもなく、会議でも自分が自分がって感じグイグイ出てくる。発言内容も特に革新的な事を言っている訳でもない。
また友人マーサが事故死してから、たったの3,4日で現場復帰。映画的にはメイにはそんなに責任はなく、追い詰めたフォロワーとの間で起きたやむを得ない事故だった感じになっているが、元々はある意味メイの責任でもある。
しかもあんだけマーサを追い詰める野蛮なフォロワー達はなんなんだ。あれじゃアホの集まりみたいに見える。
設定は面白くなる可能性があったが、全体的に深みがなく共感できなかった。
それで良いのか
カメラがあるから、人の目があるから、オープンだからちゃんとするのか?それで良いのか人間よ。
私は日本人なので、特に思うのかもしれない。
日本人なら誰でも一度くらい聞いたことがあるはずだ。
お天道様が見てる。ご先祖様が見てる。
そうやって誰かの目ではない何かに律されてちゃんとやってきたんじゃなかったか。
海外にはない概念なのかな。
確かに監視カメラとか、犯罪や事故発生時に役に立つし、ネットの整備でグーグルアースのストリートビューとかも便利になって快適に暮らせてるけど…行き過ぎるとこんな風になってしまう可能性を秘めてる、と思わせるところまではとても良く出来た作品。
最後のアレは、結局何も変わらなかったことを示唆してるのかな。
いろんな闇が表に出て会社が壊れていくところを24時間オープンで見たり、その隙に乗っ取ろうと画策する奴が現れたり、までを見せてくれたらもっと面白くなっただろうに。
豪華キャストで…それで良いのか。
身近なものゆえに
なかなか面白い
身近なSNSを題材に匿名性を失い、全てが公開される恐ろしさや大衆心理の暴走を描いており、いつかこうなるかも知れない世界を描いている
冒頭から明らかに危ない匂いしかしない製品や技術が紹介され、こんなんアウトだろ!と言わんばかりの展開に
というより反対勢力一人なのか?もっと反対勢力が出てきてもいいのでは?(みんな暴走してるからなんだろうけど、洗脳されすぎ)
というより事故ってからも続いてるとかありえなくない?
などとツッコミ処は多々あるので、リアリティからはかけ離れたが、SNSの危険な加速度を描いた作品として一定評価は出来る作品
ラストも明確には明らかにしないのも良いだろう(プライバシーは完全に無くなったのか?創設者の意図とは違うのでは?)
どんなことでも
極論はあかん。あと、独占禁止法は仕事してください。
それと、サークルのような企業、普通に私達の社会になじんで存在してそうだなとか、私達も実はもう監視社会にいるんだなぁといった不安を残り香にして、スッキリさせない終わり方は良かったように思う。
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