「愛を求める死闘」あゝ、荒野 後篇 ラピさんの映画レビュー(感想・評価)
愛を求める死闘
前編に引き続き圧倒的な熱量を保ったまま長さを感じさせず最後まで見入る物語だった。
後編は特にヤンイクチュンの演技力の高さに改めて唸らされる。
またユースケ・サンタマリアの独特な飄然具合が堀口のキャラクターに絶妙にシンクロしていて
ユースケと高橋和也の存在はこの物語のほど良いスパイスだった。
ただ、相関にある人物全てが新宿の片隅で申し合わせたかのように一同に集うご都合主義的展開には多少違和感も残り
また自殺防止サークルからの流れや、近未来設定の舞台背景にも物語への必然性や必要性はあまり感じられず散漫な印象も受けた。
漢同士の熱すぎる愛情物語に太刀打ちできず女性陣は身を引いた…という事だろうか。
魂を削り合うような痛みを感じる事でしか得られない絆や愛情も存在するのかとそのような事も考えさせられた作品だった。
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