「『入念』って?」gifted ギフテッド いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『入念』って?
12月1日(金)映画の日記念鑑賞
アバンタイトルでの小気味よい台詞だけど、結局これはそれ程ネタ振りじゃなかったみたい。それよりも『スペシャルな朝食』のくだりは流石欧米だなって鼻を鳴らしたなw
それ程期待して観に行った訳じゃないが、久しぶりに涙目でウルウルきてしまった作品。子供と動物には勝てないっていうのはもう加齢のなせる業かも知れないと諦めながら、それでも今作の子役の天才ぶりは目を見張るモノがある。目といえば、半端無い睫毛の長さがその演技を補完してる武器になっているんだろうね。叔父役のキャプテンアメリカと祖母役の微妙な関係等、丁寧に描いてるところもストーリーを紡いでる構成として素晴らしい。『ドリーム』に続いて数学がテーマの要素な作品を隣の世話焼きおばさん役として出演していたオクタヴィア・スペンサーのパワフルな演技も好感を持てる要素だ。
トラクテンバーグ法やナビエストークス方程式などサッパリ皆目見当もつかないが、もう少しこの部分説明があると別の深みもあるのだけどなぁと、ここのところは『ガリレオ』の数学教師のような演出を期待したりした自分の無い物ねだりです、ハイ(苦笑
綺麗にストーリーが流れるので、オチもきちんと効いてくる。目のダム決壊はやはりラスト近くのホスト家族宅へ乗り込んで、娘を取り戻すシーン。女の子が泣きながら、『約束したのに~』の叫びは、例えこの子が“ギフテッド”だから気が短く暴発的であったとしても、それは愛情過多であることの裏返しという証明をまざまざと見せつけたシーンである。それはあの大人びた会話とのギャップ萌えにも通づるのかな?w
師走にもなって、感動を頂けた良作であることは間違いない!!