「夫のDVが描かれていない」ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー ずっ子さんの映画レビュー(感想・評価)
夫のDVが描かれていない
ホイットニーと同い年のわたし。デビューアルバムは何度聴いたことが…あの中から何曲もカラオケの持ち歌になった。
あんなに大好きだったのに、何故かあまり輝きを感じられなくなり、次第に聞かなくなっていったのだが、久しぶりに出たボディーガードの曲は素晴らしく、その時は熱が再燃したものだ。
このドキュメンタリーは、周りの人たちへのインタビューを交えているので、全て本当のことを言ってるとは限らないと感じた。多かれ少なかれ脚色して、その人たちの都合の良い回答になっていることは必至である。
現に、当時あれだけ言われていたボビーブラウンの暴力が全く扱われていないどころか、良い人的な扱いに変わっていた。
これでは彼女の本当の人生に迫っているとは言えない。
彼女は、自身の父親と夫によって、人生が壊れていったのではないかと思っている。
それは彼女の中に内包されている、ある種の攻撃性のようなものを引き出すには充分過ぎる程だったのだろう。
その辺りは、これより以前に作られた役者が演じるホイットニー伝記映画I wanna dance 〜の方が、よく表現されている。
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