「頂点に登り詰めるということ」ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
頂点に登り詰めるということ
スターのドキュメンタリー作品はちょいちょい観ているけど、やっぱりoverdoseものが多いなぁ。
ずいぶん前に観たエイミーワインハウスのドキュメンタリーとかにもカブるけど、ホイットニーとはスター度合いが全然違う。
出身、遺伝子的にも、才能開花の環境にも、容姿にも、楽曲にも恵まれ、デビューの頃から頂点に立つのはどんな世界線なんだろう。
多くの人が目指しても、ほとんどがたどり着けないのに、簡単に全てが手に入ったから大した価値ではない?
厳しい母のせい?
長年支えた親友が離れたせい?
不良の旦那のせい?
莫大な財産に群がるハイエナどものせい?
まさかホイットニーが48で亡くなるなんて、誰が想像したろう。きっとまだヒット曲を歌い、アルバムも売れ続け、ワールドツアーでとてつもない数の観客を魅了し続けただろうに。
もしまだ健在だったら、来日公演があったら、きっとライブに行ってたはず。ホイットニーの曲なら、大体歌える。そのくらい、多くのヒット曲に恵まれた。
そんな世界に生きていても、薬物からは逃れられなかった…。最高に幸運で、敬虔なクリスチャンでも、どんなに美しく飾っても救いようのない孤独を隠せなかった、切なくて苦しい作品でした。
ホイットニーが、どうか娘と安らかでありますように。
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