「日本公開前に機内で鑑賞」サバービコン 仮面を被った街 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
日本公開前に機内で鑑賞
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コーエン兄弟とジョージクルーニー監督の作品。
計画的に作られた白人の住宅地に黒人が引っ越してくる。
まだ偏見のある時代で、嫌がらせや抗議活動が起こり、それが過熱して明白な差別へと進んでいく。
それと並行して隣の家では、事故で車いすになった母・父・小学生の子どもと、母の妹との幸せそうな家族。
そこに強盗が入り、車いすの母が殺される。だがそれは叔母と父が結ばれるための依頼殺人だった。
プライドが高く子どもにも一線を画す父と姉を殺されても冷徹な叔母。でも保険調査員がちょっとした罠に見事はまりウソがばれるという小心者な部分も。
表面は気品高く住宅地の共同体に属して協調性もあるのを装い、裏では自分たちの願望のためにしか動いていない人たちの集まりであるブラックユーモアたっぷりの作品。
ちゃんとした結論出さない終わり方も嫌いではない。
大量の睡眠薬(だと思われる)を食べ物に仕込まれて、それから覚めた後の父はどうなるのかを想像するといろいろなことが想定されるがそれがまた面白いかも。
それに構わずTVに集中する子どもの最後のシーンがこれまたシュールでいい感じ。
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