「ツアー」ボンジュール、アン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
ツアー
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カンヌ〜パリをドライブする。
その間、寄り道して美味しいモノや観光地を訪ねていく。
そんな映画。
それだけの映画。
パリが好きな方はうっとりと出来るのかもしれない。確かに情緒たっぷりな街並みは映しだされるし、素敵なディナー、洒落たワインがおもてなししてくれる。
「寄り道こそが人生を豊かにしてくれる」
なんて標語を今更、唱える訳でも無いだろうとは思うのだが、そんなメッセージでいっぱいだ。
なぜ、この仕事をダイアン・レインが受けたのか頭を傾げる。
仕事にかこつけてパリを堪能しようとでも思ったのかしら?
観光協会などがスポンサーとかなら頷ける要素が満載だ。
ラストカットは、カメラ目線でチョコをかじるダイアンさん。
とても、すっとぼけたラストだ。
なんつうか…
全編通して、フランス人男性の奔放さのようなものが語られもしてて、そのラストの表情に「やれやれ…」なんて呆れた感も漂ってはいるので、フランス人男性への戒めも含んでるととれなくはない。
が、ある意味ディスってると言えなくもない。
どちらにしても、まるでドラマ性のない創りなのは明白で、パリまで至るドライブをお気楽なフランス人男性と共に擬似体験するような主旨の映画であった。
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