さよならも出来ないのレビュー・感想・評価
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思考遊びの良作
いけないとわかってて、人に注意されてもやってしまう。それを喫煙妊婦で表現し、2人の煮え切らない関係もそんなもんだと鼻で笑っているよう。不器用さを表すためにみんな辿々しく喋らせていて、声はさほど印象に残ってない。不協和音というか不安感を煽るような音楽も作品の重要な要素のように思える。曖昧な関係、ストーカー、押し付けの好意など紐を撚り合せたように思考を捻っておいて、転ではハサミで切ったようにたった一言で決断し、最後には捻れが解けてストレートになる。エンドロールの最後、タイトルの「さよならも出来ない」が清々しく感じた。
で、本作の隠れた見どころはヒロインの土手さんがスクリーンでは非常に大きく見えるところ。存在感が大きいのかも。
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