ザ・ディスカバリー
解説
死後の世界が科学的に証明された近未来を舞台にしたSFドラマ。科学者トーマス・ハーパー博士の世紀の発見により、死後の世界が実在することが判明した。現世に絶望した人々は死後の世界に希望を求めるようになり、数百万人もの自殺者が出る。この事態に責任を感じているハーパー博士の息子ウィルは、疎遠だった父に会うため故郷の島を訪れる。島へ向かう船内でアイラという美女と知り合ったウィルは、自殺を図ろうとする彼女を救って博士のもとへ連れて行くが……。「ザ・マペッツ」のジェイソン・シーゲルが主演を務め、博士役を名優ロバート・レッドフォード、アイラ役を「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラがそれぞれ演じた。「時計じかけのオレンジ」などの俳優マルコム・マクダウェルの実の息子チャーリー・マクダウェルが監督・脚本を手掛けた。
2017年製作/102分/アメリカ
原題:The Discovery
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2023年2月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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単なる死生観を哲学的に描こうとした話であるが、宗教的な基盤がキリスト教故に、復活は当たり前。だから、出鱈目なストーリーになってしまっている。仏教的に考えれば、輪廻転生と言うものがある。だから『パラレルワールドが存在して』なんて出鱈目な死生観は今更登場する訳もない。
まぁ、現実的に見れば、この集団はカルトな集団で、この科学者は18世紀末に登場したジョン・ハンターの様なマッドサイエンティストだ。彼はジキル博士とハイド氏のモデルと言われている。
追記 『死後の世界がある』ってどこで証明されたのか?まぁ、どうでも良い事だが。
また『自殺者に敬意を払う』と言った台詞が出て来るが、その意味が理解出来ない。つまり、死んで別の世界に行ったのだから、現実の社会の負担を減らした。故に、敬意を表せ!ってことなのだろうが。そんな出鱈目な話にして良いのだろうか?これではPLAN75と一緒だ。
マトリックスの世界を理解したときになるほど〜と思いかなり合点がいった時のことを思い出しました
幽霊やスーパーアスリートやデジャブはコンピュータのバグとかだと知ったときに今のこの世は現実なのかマトリックスなのか私にはわからなくなったものです
そして今、私の思考はまさにその時と同じような感覚に囚われています
はたして今は何度目なのだろうかと、前回よりも上手く出来ているのかと、何に後悔して何のために繰り返しているのだろうかと
マトリックスの時よりかは混乱していないように思えるのはとてつもなく後悔している事があるのにその記憶を持ったまま今も生きている、それが証のように思えてならないのです
あの時のあの悲しみは数年大引きましたからね
そうそうビル・マレーの『恋はデジャブ』この作品の後に見ると気も晴れるし楽しいかと思いますよ
でわでわ
2018年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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『トゥモロー・ワールド』風の、ブルーな映像と、鬱々しく諦めに満ちたディストピア風の近未来世界。
質の高く有名なキャストを採り入れた。派手さはない。独白的・1人称的。
物語構造は『ミッション:8ミニッツ』+『インセプション』+『13F』に近い。だが肉体を「現実世界」に残したまま、意識だけが精神世界に行くのではない。死ぬと肉体も精神も別の人生へと移行するので、心身二元論的な『ミッション〜』『インセプション』『13F』とは異なる。
また『バタフライ・エフェクト』や『タイムマシン』のような、意識を保持したままの肉体が1つの時間軸を巻き戻して行ったり来たりする作品とも異なる。というのも別の時間軸へと、肉体も精神も移行するように思えるからだ。
心身一元論的・唯心論的であり、マルチユニバース的でもある。
ブルーの映像と静かだが悲惨な作風にとって「死」という要素は不可欠だが、唯心論的立場に立ったからといって、マルチユニバースを死で繋ぐ必然性はない。
鑑賞前は「死後の世界」に気を取られるけれど、振り返ってみると本質は「マルチユニバース」や「観念論VS唯物論」「心身一元論VS二元論」という科学哲学的、SF的問題であるように思う。
が、死後の世界をどう表現するのか?と興味を惹き、鑑賞させることには成功している気がする。
SF映画に新たなパターンがまた1つ追加された?