ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女のレビュー・感想・評価
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ラストプリンセスが歩んだ生涯で大韓帝国と日本の歴史を学びました
大韓民国皇帝李高皇帝の末娘徳恵翁主トッケオンジュの生涯を元にフィクションを加えた2017年の作品です。日本統治下の朝鮮王朝と民衆の状況を韓国側からの視点で描いていて、日本の嫌な側面が続きます。
主人公の父、兄、夫等は実在の人物写真にそっくりの俳優が演じていて、封切時の韓国では賛否両論があったそうですが、個人的にはとても感動しました。演技、撮影、脚本が素晴らしく、主人公が日本の工場で朝鮮人達の前で独立を呼びかけるシーンにジーンとしました。監督は日本人を悪役として登場させることを避け、主人公の生涯を韓国の歴史と共に描いています。ラストシーン、エンドロールがとても良かったです。
2025.5/20〜6/29には、九州国立博物館で実在の徳恵翁主の婚礼調度品が展示されていますので、訪れてみてください。
日本人も知っておかなきゃいけない
悲しい美しいプリンセス
悲劇のヒロインを堪能
韓国ドラマにはハマりませんでしたが、韓国映画は大好きです。
さすが“泣き屋”の国!感情の表現がストレートで熱いパワーを感じます。
トークショーで監督が「日本で公開出来るかどうかわからなかった。」とおっしゃっていましたが…
確かに。
日本人として見てしまうと、耐えられない人も居るかもしれない描かれ方ですが、
「あくまでも歴史に翻弄された一人の女性の悲劇と、彼女を守ろうとした人々の物語。」と強調されていました。
そう!冒頭にも出てきますが、あくまでもフィクションなのです。
ココ大事!!
私のように、人生で大事なことは全て映画から学んできたような馬鹿は、全部信じちゃいますからね〜ww
そんで、散々泣いた後に事実と違っている事を知り「こら〜!私の涙を返せや!」なんて、実話詐欺に遭うことしばしば。(^◇^;)
でも、そもそもドキュメンタリーだって、映像に撮って編集した時点で、監督の意図が反映されるものでしょうから、映画に至っては何をか言わんや。
しかも本作は、“史実を基に”書かれた“小説を基に”作られた映画なので、相当フィクションらしいですww
映画として楽しんで、人物や歴史を知るきっかけになれば、とても素敵な出会いだと思います。
前置きが長くなりすぎましたが、見所は何と言っても女優さんの熱量の高い芝居!
主人公の感情に引きずりこまれます。
特に歳をとってからの不安定な芝居は圧巻です。
キュンキュンポイントも満載で「あなたの事は私がお守り致します。」とか(*´∇`*)
鉄板のシチュエーションは、やっぱり良いですよね。言われてみたいもんだわ〜。(笑)
侍女のコメディエンヌっぷりが見事で笑えますが、見せどころの熱い芝居にも感動( i _ i )
「その為に来ました。」と、死を覚悟して任務に就いている、独立運動家の緊張感も良かったです。
亡命作戦のくだりはドキドキハラハラ。
そして、母娘のシーンも感動的でした。
実の母であっても、元女官で娘より身分が低い為、娘の名前を呼び捨てにできない。
ラストシーンにも涙。゚(゚´Д`゚)゚。
悲劇のヒロインと、彼女を愛した人々の物語を堪能しましょう!
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