「 生後7ヵ月の娘を殺した容疑で被告人ベクランが裁かれる。裁判長ミシ...」アムール、愛の法廷 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
生後7ヵ月の娘を殺した容疑で被告人ベクランが裁かれる。裁判長ミシ...
生後7ヵ月の娘を殺した容疑で被告人ベクランが裁かれる。裁判長ミシェル・ラシーヌ(ルキーニ)は陪審員を選んだとき、秘かに想いを寄せていた相手ディット・ロランサン=コトレ(クヌッセン)が選ばれたことに驚く。彼女は医者で、ミシェルがかつて入院していたときにずっと側にいた女性だ。17歳の娘もいるが、落ち着いた美人だ。
裁判の進行はメインテーマでなかったことに途中で気付く。陪審員と裁判長が個別に会うことは違法でないことを強調していたことで、2人の会話が重要になってくる。直接的な愛情表現は抑えていたが、次の裁判にも来てくれという約束を果たしてくれたことで今後の成り行きが想像できる仕組みだ。
序盤ではミシェルの裁判長としての評判などが噂されるが、有罪となったら最低10年の刑期だとか、人に嫌われているだとか、悪いイメージばかり。それが被告人に有利に向かうように発言することで徐々に好人物というイメージに変わっていく。全編通して静かに進む映画ではあるが、なかなか面白い趣向だった。
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