映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつのレビュー・感想・評価
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ゾロリの魅力について
30年以上に渡り愛され続けてきたゾロリの、胸に浮かぶ「ZZ」の秘密とは何か?
小学校低学年頃のお子さんでも楽しめるような軽快な物語の流れと、所々に挟むゾロリらしいギャグ、荒唐無稽のように見えながらも結びつきを感じられる物語装置の数々など、丁寧な作風を感じる一作。
なによりも母親想いのゾロリが、ママの若い頃と出会い奮闘するという人情味溢れるストーリーの根幹が素敵。下手したら泣くかもしれない。すぐに涙は凍るかもだけど。
ZZの秘密は見てからのお楽しみとして、ヒロインのゾロリーヌがかなり可愛い。そして彼女が自身の母親だと確信するまでの描写に、ゾロリを応援したくなるほど感情が引き込まれる。
この作品を見ながら、なぜゾロリがこんなにも愛されるキャラクターなのだろうと思った。
ともすればマザコンに見えてしまい、移り気の多いキャラクター。そして下品…ではあるものの、
彼なりの美学を持ってイタズラの王様になるという夢へ邁進する姿、子分であるイシシ・ノシシと苦楽を共にする面倒見の良さ、ゴミの資材から発明品を作り出してしまう発想力と行動力など、魅力を上げればキリがないことに気づく。どこか泥臭く、喜怒哀楽を見せながらも胸を張って歩く気概こそが、絵本をめくる児童たちに受け入れられた一つの要因なのかもしれない。
実際に自分はどうだったかというと…やっぱりワクワクしてた(笑)。ミニ四駆にタコ足を張り付けて滑る道を走破するアイデアはきっと一生忘れない。
恋敵のドロンゾ・ロンも飛行機乗りとして格好よく、母親の報われない姿を見たゾロリだからこそ叩きつけたかった言葉をタイム・スリップのギミックの上に相手へぶつけている描写もGOOD。
元気を貰える映画だと思う。
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