「ライアン・マッギンレーの写真の様な世界。」ハートストーン HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)
ライアン・マッギンレーの写真の様な世界。
東アイスランドの漁村が舞台という事で、そのあまりにもかけ離れた文化・価値観の違いに、始め少し戸惑いましたが、そこが理解出来ると共にその厳しく美しい世界にみるみるうちに間に引き込まれました。
まだ“友情”と“愛”の区別がつかぬソール、そして幼なじみのクリスティアン。
人が生きるには余りにも過酷な土地ゆえ閉鎖的で、叫び声さえあげる事が出来ぬ地で、声を殺し叫ぶ少年達の成長に心が震えました。
写真家ライアン・マッギンレーの写真をそのまま映像にした様なその世界はとても美しく暴力的で、刹那さが心に響く秀作。
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