テイク8のレビュー・感想・評価
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虚構と現実がごちゃ混ぜになった傑作
映画館では2018年11月19日イオンシネマ石巻にて上田慎一郎ショートムービーコレクションの一つとして鑑賞
それ以来3度目の鑑賞
『ラストウェディングドレス』と同様に八王子の同じ結婚式場で撮影
結婚式会場で自主映画撮影
新婦役新郎役は来ているがスタッフが撮影日を間違えて連絡したため新婦の父親役が来ないトラブル
新婦役の女優の本物の父親が見学にやって来た
監督と新婦役の女優は結婚を約束している仲
元役者の父は新婦の父親役に立候補
金銭的にいってもどうしても今日中に撮影したい監督は嫌々ながらも背に腹を変えられず申し出を受諾
虚構と現実が絶妙に混ざり合うコメディー
しかも新郎役の俳優がバイトを理由に撮影途中で仕事を抜けてしまうトラブル
ならば監督自ら新郎役になってピンチを乗り切る
そんな話
19分
よくまとまっている
映画撮影は生き物みたいなもの
結婚に反対する父と娘の対立の狭間にいるパッとしない映画監督を演じる芹澤興人がいい味だしている
今どきこういう昭和っぽい厳格な父親ってどれだけいるのかな
そんな父親役を牟田浩二が好演
上田慎一郎監督の原点
自主製作映画の最後のシーンの撮影現場で、ウェディングドレス姿のヒロインの前に、いつまで待っても父親役の役者が現れず、そこに彼女の本物の父親が見学にやって来たのをこれ幸いと父親役を演じさせようとしたところ、現実と立場がグチャグチャになり、公私混同、NGの山が築かれて、やがて新郎役は本業のために撮影途中で帰ってしまうし、さあ大変という映画です。
「カメラを止めるな」の監督の作品だと言われれば、たしかにそうだねと思える良くできた話で、きちんとドラマとして盛り上がりのツボを確実に押さえた心に残る作品でした。
父親役の俳優さん(館ひろし似)が上手いこと上手いこと。感心しました。
笑って胸熱な20分。
今一番勢いのある上田慎一郎監督のショートムビーコレクションDVD発売記念イベントに当選しました~!
イベントの目玉は、上田監督と奥様のふくだみゆき監督による生オーデオコメンタリーで、
なんと、監督がその場でクジを引いて上映作品が決まり、DVDに収録されているコメンタリーとは違う話をしてくださるという、なんとも贅沢な企画で、ガチなライブ感にワクワクしました!
でも、一つ困ったことが…。
実は私、9作品とも初見なんです。すみません!
人の意見に左右されやすい性格なので、映画を観る前に情報を入れないよう心がけているのが裏目に出てしまいました。(><)
監督方の貴重な生コメントを聞きながら、初見の映画を観る。。。
なかなかハードルが高いですが、脳内フル稼動で挑みました。
映画はエッセンスを抽出して2時間にまとめたものだと思っているので、ショートムービーは更に濃縮されたエッセンスが濃い!
一つのシーンから、とめどなく妄想が掻きたてられて大興奮でした。
◆『テイク8』
第3回 八王子short film映画祭 グランプリ
当時、八王子の結婚式場「日本閣」が30万の助成金を出してくださったそうです。
しかも「日本閣」でのロケや「日本閣」で準備できる衣装は無料。
同DVDに収録されている『Last Wedding Dress』もモロ「日本閣」映画で
第2回 八王子short film映画祭で日本閣賞を受賞していましたww
クランクインの2日前が監督ご本人の結婚式だったそうで、
リアルな結婚式の準備と、この映画の準備。
それにふくだ監督は、ご自身の監督作品の準備も重なり、死ぬほど忙しかったそうです。
ちなみに、監督ご夫妻の結婚は誰からも反対されなかったそうで…結婚の挨拶で、ふくだ監督のご実家へ行った時の話などなど。
プライベートな話も聞けて面白かったです。
本編の感想としては、
とにかく監督からのメッセージが胸熱。
ヒロインのセリフがカッコいい!
でも…親の立場としては、一人娘を大切に思う父親の気持ちも良くわかる。(T ^ T)
20分で笑えて泣けます。
#上田慎一郎 #ショートムービーコレクション
ショートフィルム続けて観るとなると安心できる作品
『上田慎一郎ショートフィルムコレクション』で観たので4作中3作目だった。前2本が「…。」だったのもあり、「こういうのもあるんじゃんー」と思って安心?した感じ。結構ほっこりする。
高さの問題
4本中3本目。
これが4作の中では一番良かった。日暮夫婦の成婚ストーリーですね。着想・発想の面白さ。映画を作っている人達を題材にしてる点やテンポの速さ。役者演技の良しあしを、もろともせずに進行する、ブルドーザー感。まるっきり「カメ止め」。「情熱が全てのものを動かす鍵」の精神は、そのままにカメ止めへ引き継がれているみたいです。
やっぱり、上田監督、好きです。映画の完成度には拘わらず、正しいメッセージを根底に持ち、積み上げられる脚本・作品には、ひきつけられるものがあります。
ただ、無理に笑い取りに行かなくてもいいんじゃないの、って思うところもありました。ラストの上げ底、つか台の上に乗る、つか嵩上げ?好きなんですね。あ、これがルーツか?って思い、笑ってしまった。
とにかく面白い
ショートムービー4作品で鑑賞!
カメラを止めるなの原点とも言うべき作品たち。見事なストーリーと展開、底知れぬ上田慎一郎監督の製作力を感じました。
だいぶ見慣れたキャスト陣の演技がまた秀逸です。
是非映画館で🎦
バイトリーダーなんで、
自主映画製作に打ち込む男との結婚をなかなか許せない父と、何とか認めてもらいたい監督と女優のカップル、肉親の愛情と恋人の愛情が交差する一日。
設定的にはバンドマンでも芸術家でも役者でも成立する話だけど、撮影中の劇中劇とリンクさせる事で更に面白く感じる。
「私が稼ぐわよ」「幸せになりたいなんて誰が言った?」この台詞が胸を打って、涙が溢れて仕方なかった。
「2年続けて何にもならなかったら止める」「いいんじゃない、でも無理だと思う」のやりとりも熱い。
何かに熱中して続けている人はなかなか止められなくて、それも見越して含めて、本当に好きなんだなと思った。
上田監督とふくだ監督夫妻、そして「カメラを止めるな!」の隆之と晴美の日暮夫妻をどうしても重ねてしまう。
結婚を巡るドラマの傍ら、映画撮影の裏側ドラマとしてもとても楽しかった。
後輩に威張ってばかりの先輩ADと新郎役のバイトリーダーが好き。「芝居大きくなかったですか!?」
散々NG重ねた後、ダメ押しの新郎役バックレに手作り感満載の対処の仕方とラストも好き。
テイク8の出来上がりを想像するだけで非常にこみ上げて来るものがある。
無事握手して終わってほしいけど、結局まだ任せられないと意地張るのもそれはそれで面白いな。
上田ふくだ夫妻監督傑作選にて
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