LUCK-KEY ラッキーのレビュー・感想・評価
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【””鍵泥棒のメソッド”、韓国ヴァージョン!””当然、面白いし、香川照之が演じた几帳面な殺し屋を演じる名優ユ・ヘジンのコミカル演技は秀逸です。】
ー 私は、内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」を劇場で鑑賞し、こんなに面白いオリジナル脚本を書く監督が現代邦画界にいたんだ!と感激して以来、遡って内田けんじ監督作品を鑑賞したモノである。だが、その後サッパリ映画を作ってくれないので、何だかなあと思っていたら、今作を発見。
序でに、香川照之が演じた几帳面な殺し屋を、韓国のコメディ名優ユ・ヘジンが演じていると知り、速攻で鑑賞した。-
■粗筋は割愛。だって、皆知ってるでしょ!
◆感想
・私は、オリジナルとリメイクを比較する事には、意味がないと思っているのでその辺りは書かない。
リメイクなので、オリジナルとは当然一部設定が違うが、基本的な所はそのままなので、面白く鑑賞。
・そして、ヤッパリ韓国のコメディ名優ユ・ヘジンは、抜群に上手い役者だなあ、と今更ながらに思った訳である。
<私は、優れた映画はドンドンリメイク版が出来れば良いと思っている。
そして、オリジナルを知らなくても、リメイクを見て面白いと思ったら、オリジナル作品を見て、二度愉しむ。これを私は、"映画の正の連鎖"と、勝手に名付けているのである。
それにしても、内田けんじ監督はもう、新作を作らないのかなあ。>
韓国映画の懐の深さ
ラブストーリー要素が多め
ぬかりない面白さ役者が達者
リメイクだった
価値あるスターダム
バイプレーヤーのヘビーローテーションを感じるときがある。
なまじっかスター俳優よりもよく見るからだ。
とりわけ日本や韓国では頻用と汎用の度合いが大きい。
おそらく他の国も、そうなのであろう──と思う。
日本ならば遠藤憲一や光石研や山本浩司etcといった俳優で、韓国は名前も知らないが──お、またこの人出てる感は、他国に倍してはなはだしい。
みんな味わい深いおっさんたちだが、イケメンをはるかに凌駕する出演率である。
気になるバイプレーヤーの名を調べてみた。花嫁はギャングスターのイウォンジョン、シルミドや食客で見たとっちゃん坊やなイムウォニ、おもしろい映画というタイトルの映画のキムスロなどは楽しかった。この独自性の高いコミカル路線で近年はペソンウが味わい深いと思う。
ギラギラ系ではオールドボーイや悪魔を見たのチェミンシク。殺人の追憶や甘い人生で見たキムレハもよじれたギラつきが個性的。
やたら顔がいいタフガイのマドンソクはさいきんは主演もはる。
この主演となったユヘジンも昔っから見るバイプレーヤーだった。
白人顔を偏重する日本社会では、その顔がアングロサクソンに近いのか、モンゴロイドに近いのかで、だいたいの美醜が決まる。
が、世界の映画業界では、むしろ露骨な蒙古顔のほうが生き延びる。ソンガンホ、マシオカ、ヒロユキタガワ、ダニエルデイキム、ケン・チョン。サンドラオー、ルーシーリュー。
この映画の主役、ユヘジンもそうだ。
顎前突、厚い唇、はれぼったい薄い目、四角い顔面、低身長、五頭身。
民族の標本のような外見で、まず忘れない。
親近感とリアリティ。とうぜん、イケメンより役者として使いでがある。主役を見たのは初めてだが、ヒョンビンと出たコンフィデンシャル(2017)も楽しかった。おそらくヒョンビンよりも忙しいはずである。
隠蔽捜査、ベテラン、黒く濁る村、どつかれて転げたりする、身体を張った役回りが多く、かつては、小物か悪漢か変人一辺倒だった。
が、同じく悪役一辺倒だった遠藤憲一が近年はコメディや真面目な人物として登用されるのと同じ理屈で、きっともう悪役はやらないだろう。
あまりに見慣れていると悪は出来なくなる。人相の悪さがネタになってしまう──わけである。
映画中TV撮影で、映画中TV女優に「顔怖すぎます」と言われるシーンは本気で笑った。
見始めるまで知らなかったがこれは堺雅人と香川照之の鍵泥棒のメソッドだった。あれは堺雅人(売れない役者)が主役で、香川照之(暗殺偽装請負人)が準主役だったが、韓国版では暗殺偽装請負人のヘジンが主役。プロットも微妙に異なる。
ゆえに見比べも面白い。個人的には日本版のほうが映画として手堅いと思ったが、こっちはこっちで別種の楽しさがあった。
ナイスアレンジ
「鍵泥棒」の余韻冷めないまま鑑賞。
前半はほぼ「鍵泥棒」に沿った作り。
女性陣の関係が微妙に違うのが、後半に効いてくる。
日本版では売れない役者が主役だったが、韓国版は記憶喪失の便利屋が圧倒的な存在感。
このユヘジンという役者、「タクシー運転手」の時も良い存在感だった。
売れない役者はほとんどカタルシス無かった(日本版でもそうだった)が、親父さんの話持ち出したのにはやられました😭
別の殺し屋を雇わなければ、の時に、一斉に携帯が鳴り出すのも巧い作り。
特筆すべきは、女性陣が概ね超美人。
今回の見比べ。
構成としては韓国版が巧いと思うが、韓国版は後出しなので元々日本版が巧く出来ていたと思います。
どちらも面白くて満足でした😊
韓国の役者さんの演技力、素晴らしい!
リメイクにとどまらない素敵アレンジ。 元の作品の仕掛けある雰囲気は...
リメイクにとどまらない素敵アレンジ。
元の作品の仕掛けある雰囲気はなく、ラスト以外はきわめて自然な流れ。人間関係をより密接にしてラブ注入していたのがとてもよかった。鑑賞後の感想は本家を上回る。
いろんな人に教えたくなる映画。
ユ・ヘジンがとてもいい。苦みばしった顔というのかなんというか、平ペタくてサイズ大きい。思い出せないスミダ…と言うのが本家より悲壮感漂う。
84年生まれに全く見えない顔面で早くから笑わせ、原作ではサブストーリー的な扱いだった役者ネタを全面にフィーチャーした展開。生真面目な性格から俳優業を頑張ってしまう→強すぎボディガード→監督に気に入られる→ドラマが変わってしまう流れは爆笑。脇役なのに人気が出てしまって・・・というのが非常に良い、観客がみたいツボをしっかりおさえてる。キスの練習場面なんかはほんそれ。
鍵泥棒のメソッドはオチだけあまり良くなかった。こちらの作品はツッコミ入れられないように変更しているのかと思ったが、もっと盛大なツッコミを入れなければならないラスト。
でも、いい。いい映画だから。
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